2018.8.3
どっしり、しっかり-竹内美雪、ここが違う
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
北海道 meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)第1日
大地を感じた。北海道だから、なおさらかもしれない。竹内美雪が2位タイの好発進。5バーディー、2ボギーの内容をこう振り返った。「きょうは全体がまずまずというより、良かったと思います。特にパッティングが。16番で3パットが1度あったけど、1週間前から、アドレスを矯正している。それを考えれば、結果が出たと思いますね」。
パット・イズ・マネーの言葉があるように、プロゴルファーは常に試行錯誤を繰り返す。約2カ月前、パターをスイッチ。すぐに結果が伴うわけではない。現在、取り組むテーマは、「どっしり感」だ。「ジャンプをして、地面へ両足をトンとついた。そんな感覚です。とにかく、両足を意識して、足裏全体に力を入れてどっしりとするように。そうすれば、下半身がどっしりします」と説明してくれた。パッティングだけではない。ショットでも、このあたりの意識を持つことが大切。
「飛距離は、それほど変わらないけど、ショットの精度が向上したと感じました」と相乗効果もアピールした。それにしても、感心するのは、スコアにかかわらず、いつも笑顔で対応がトレードマークの1人。プロ5年目になっても、それは変わることがない。むしろ、以前に増して、懇切丁寧の印象がある。「プロになった頃、雰囲気のある選手になることが夢。でも、キャリアを重ねるうちに、応援をしてくださる方に恩返しができる選手になりたい。そんなテーマが加わった。こうなると、一生の目標ですね」と明かした。
この日もファンサービスは熱心。そして、感心するのは、90度のお辞儀を繰り返していたことだ。「意識をしているわけではありません。両親がそうですし、きっと応援してくださる、皆さんへの感謝がそうなったと思います。北海道へ来て、おいしいものをたくさんいただきました。きょう、元気があったのも、そのおかげ。あすも1球毎に精いっぱいのプレーをします。もちろん、しっかり結果を出しますよ」。足元から立て直した成果で、口調までどっしりとしてきた。ムービングデー、要注目である。
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