2018.8.17
三浦桃香 スイート作戦で変身中
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
CAT Ladies 大箱根カントリークラブ(神奈川県)第1日
人にやさしく、自分にも甘く。世の中、そんなにうまくいかない-が定説だろう。ところが、三浦 桃香はこれを実践中。ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ以来、久々に絶好のスタートを切った。この日、際立ったのは13番。5Wの第2打を2オンに成功。ピン奥4メートルのイーグルパットをカップインさせた。
「1Wの調子がいい。特に13番の第1打は、いいスイングができた。今日イチだねと、話しながら、第2打地点へ向かったほどです。無理をしないで、気持ち良く。そうしたら、気持ちよくカップへ、ボールが入った」と、独特の表現で解説している。そして、第1日を振り返った。「すごく疲れました。イーグルはもちろん、バーディーを連続でとれたことは、いいこと。2つのボギーは仕方がないですね。明日も、たくさんバーディーをとりたい。1Wの精度、アイアンショットをしっかり練習し、第2日へ臨みます」。
今季からプロ転向。春シーズン、三浦の知名度は2試合連続で最終日、最終組でプレーしたことで急上昇した。ところが、熱視線、熱烈声援が重くのしかかる。「期待に応えられないことは、本当につらいです。なんで、できないのか…。自分を責めることばかりでした」という。迷いは、成績にも表れた。アース・モンダミンカップから4戦連続で予選落ちを喫するなど、散々。プロテスト挑戦も失敗した。
つまり、賞金シードを獲得するなど、来季の生き残りは、残り試合の成績しだい。「責めても無理だと開き直り、思考法を変えてみた。表現は悪いけど、自分に甘くしようと。週初めの月曜日をオフにしたら、身も心も落ち着きが出たような気がする。皆さんが、表情が良くなったといってくださいます。調子にかかわらず、気持ちのいい朝を迎えられ、それが最も変わったとこだと思う」と強調する。
そして、食べる。「爆食いです。日曜日の夜は、焼き肉か、お寿司。友人と大量に食べている」。アスリートは休養、食事もトレーニングのひとつと考えれば、それもまた良し、だ。結果がすべては、プロフェッショナルの鉄則である。
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