キムハヌル－2時間待ちでも大満足　北海道で覚醒

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

ニトリレディスゴルフトーナメント　小樽カントリー倶楽部（北海道）

　すわっ、大変。キムハヌルの右ひじに施された、ブルーのテーピングが痛々しい。しかし、笑顔で、「けさの練習でちょっと気になったから、その予防です」と否定した。ちなみに、これには、もうひとつエピソードがある。「最初、トレーナーさんがピンクを、といったけど、わたしの色(ブルー)にしてほしいとお願いした」。

　今季の不調は、イボミ同様、悩めるビッグネームだ。ところが、北海道へ来て、「調子が上向いた」という。「練習方法を変えてみた。不振はパッティングです。開幕当初から、ずっと試行錯誤を続けている。今まで、たくさん練習をしたけど、それでは解決にならない。今週から、試合のつもりで練習するようにした。当然、ストロークする回数は少なくても、私にはこの方がいい。ようやく、自分のパッティングを探せそうな予感がします」と明かす。

　また、気分転換も必要と－20日から精力的に北海道のグルメツアーを展開。「千歳空港では、2時間待って、パンケーキを食べた。それほど待ったのは人生で初めて。それだけの価値があります。また、ジンギスカンを初めて食べた。これもいい。そして、ソフトクリームがおすすめ。U〇〇〇〇〇です」とスマートフォンで、数々の写真をうれしそうに見せていただいた。ここ最近、こんな笑顔をみせたことがない。

　試合の成績が悪ければ、どうしてもプライベートでも考える。今週は、解脱した表情がこちらにも見て取れた。ツアー屈指の難コースは、悩める人を覚醒させるか。