2018.8.23
青木瀬令奈 鮮やかな秘技で2位発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)第1日
通り一辺倒の取材には、したくない。これが、青木瀬令奈の流儀だ。「取材をしていただく、メディアの皆さんから質問を受けた時、きっちりと自分の言葉で伝えたい。だから、普段から、勉強しなくてはいけない、と努力している」。キャディーもつとめる、大西翔太コーチが明かした。
なるほど、この日は青木のゴルフ講座。ためになって、しかもおもしろかった。14番、残り117ヤードの第2打で、インテンショナルフックがテーマである。ホール上に存在する障害をどうやって回避すればよいか。グリーンを狙うには、2本の木がどうしても邪魔になる。「右狙いで、フックをかけるしか手がなかった」という。PWのショット、ピンから7メートルにつけ、スライスラインを読み切ってバーディーを決めた。
「アマチュア時代、ゴルフは好きだったけど、練習は嫌い。そこで、遊び感覚でボールを自在に変化させる練習をしたら、おもしろかった。きょうの場合は、つま先下がりでボールがつかまりやすい。ボールを打ち出したい方向へ体を向けて、落下地点にフェイスを向け、すぐに折りたたむ。ボールが簡単に曲がります。コーチも初めて見たといわれました」と説明する。PWやSWでは、インテンショナルショットを行うのは難しい。青木の真骨頂が、この1打へ集約された。
ちなみに、大西コーチは、「スイングを変え、シャフトを軽いものにし、さらにクラブを短く握るようにしたら、ターフがきれいにとれるようになった。そのあたりも見てくださいね」と補足をしている。昨年の大会は、体調不良で出場していないだけに、「最終日まで、スコアを伸ばすようなプレーをしたい」と力を込めた。プロの技は、難コースでさらに見せ場がある。
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