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2018.8.23

漫画みたいなプレー 三ヶ島かな、8番の奇跡

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が8月23日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,628ヤード/パー72)で開幕。大会第1日、三ヶ島かなが随所でスーパープレーを披露し、5アンダーで首位に立った。1打差の4アンダー、2位は青木瀬令奈。3位タイの有村智恵など4人が追走する。(天候:晴れ 気温:28.4度 風速:3.2m/s)

 非現実。首位で第1日を終えた、三ヶ島かなは、「漫画みたいなプレーがあった」という。8番、左ラフからの第2打は木の横、しかもフォローで枝へクラブが当たるロケーションだった。「ギリギリにスイングできるかなぁ。そんな感じでした。5Uで打ったけど、ちょっと緩んだ」。ボールはグリーン手前の池方向へ飛んでいく。ところが、緩んだ分、距離が足りない。

 しかし、「奇跡が起こった」という。池へ飛び込んだボールがワンパウンドし、ラフへ出てくる。「出ろっ」。キャディーをつとめた父・直さんのひと声がコースへ響いた。「水しぶきが上がったのが、見えた。通常では考えられない。池にカメがいて、その甲羅に当たったのではないか…。そんな想像をしました」と、直さんは説明した。残り35ヤードの第3打も2メートルに寄せ、1パットのパーセーブ。

 これには、伏線があった。三ヶ島は、フェイスブックで米ツアーの珍プレー、好プレーを鑑賞することが趣味。「おもしろいショットが好き。お風呂へつかりながらよく見ます。でも、私がその立場になるなんて。もちろん、ゴルフをして初めての経験だし、もう1度、できるかといわれても、うーん…」と首をひねっている。

 とはいえ、最も難しいといわれる、16番でもグリーン奥、35ヤードから、絶妙のアプローチをみせた。これぞプロといえるようなスーパープレー。5バーディー、ノーボギーのラウンドは、精神面での成長を示すものだ。「ゴルフは、やっぱりメンタルのスポーツです。フラットな気持ちでプレーすることが大切。きょうはうまくいったけど、まだ、残りは3日間あります。あす以降、スコアを伸ばせるか。ピンチで耐えられるか。これからが勝負ですよ」。

 より一層、気を引き締める。1日できれば、2日できる。そして、3日、4日と繰り返すだけだ。それでこそ、プロフェッショナル。流れは来た。せっかくのチャンス、活かさない手はない。

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