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2018.8.24

青木瀬令奈、9マスシートへ込めたプロの流儀

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が8月24日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,628ヤード/パー72)で行われた。台風19、20号の影響で後半から雨と風が強く、より高い集中力と技が求められる。通算8アンダーで首位に立った青木瀬令奈は、心技体が充実。1打差の通算7アンダー、2位の有村智恵も感性をアピールした。(天候:曇り 気温:24.1度 風速:5.7m/s)

 中心には、賞金女王の4文字がある。首位でホールアウトした、青木瀬令奈が9マスシートを公開してくれた。エンゼルス・大谷翔平が高校時代、ドラフト1位8球団を目標に掲げ、話題になったことを思い出す。「前週は、予選落ち。心の整理をつけるために書いてみた。ゴルフは特に、心技体で心の状態が大切。心をしっかり整えれば、1番手ぐらい飛距離も違うと思う。きょうは、アドレスで心の重心を下へ、下へ-ともっていった。きのうと、きょうの2日間、60台のスコアでプレーできたことはうれしい。小樽でこのスコアは、自信になります」と話した。

 第2日は、スタート時間が遅く、雨と風で決して楽な状況ではない。にもかかわらず、6バーディー、2ボギーの内容は、心が充実している証拠だろう。「雨と風のラウンドは、どうしてもテンポが速くなる。だから、パッティングなどは、ひと息ついて重心を低くします」という。とりわけ、11、12番の連続バーディーが大向こうをうならせる。「11番が、6メートル。カップから3つ、4つ切れるフックラインです。12番は少し強く当たってしまった。でも、真ん中からカップイン。気持ち良かったです」と解説を。

 昨日のインテンショナルショット同様、なるほどを連発する囲み取材となった。「きょうは、インテンショナルスライスを1番の第2打で行った。残り159ヤードをU5です。ボールを高く打ち出して、風に乗せた。でも、きょうはティーショットが安定し、フェアウェイを外したのは1度。このショット以外、使うことはなかった」そうだ。

 そして、冒頭で紹介したノートの関連へ。「今年前半、調子がそれほど悪くないにもかかわらず、スコアにつながらない。どんなことをしたのか、起床してから、試合の1打に関するまで、すべてを克明にノートに記した。練習は、もちろんたくさん行い、それ以外にも、運を呼び込むため、今まで以上に施設をきれいにしたい。ゴミ拾いなどを率先してすることに…。おかげさまで、後半戦は成績が伴うようになりました」と振り返る。

 プロフェッショナルとは、こうありたい。きょうもゴミ拾いなどをさりげなく。ただし、10番では2日連続のボギーを叩いた。「3パットです。2日連続は、ちょっとイヤ。あすは清めのお塩でもまきましょうか」。勝負師の一面を垣間見せた。

 9マスシートは、LPGAインスタグラムで公開中。ぜひ、ご覧ください。

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