テレサもビックリ　小樽攻略は無欲で－

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ニトリレディスゴルフトーナメント　小樽カントリー倶楽部（北海道）第2日

　4位タイのテレサ・ルーが苦笑しながら、口を開いた。「信じられない。思い出したくもありませんよ」。1番で、珍事ともいえる4パットのダブルボギーとした。スタートでいきなり、イヤな予感が漂うものだが、ここからが実力者の本領を発揮。

　「スタート前の練習グリーンと、コースのスピードの感じがちょっと違った。7メートルから、オーバー、オーバー、オーバーです。それを参考に修正しました」という。以降は、6バーディーを奪った。4番からの3連続や、難度が 高い16番でも、グリーン奥4.5メートルから、58度でチップインを決める。「本当は、スタート前に修正しなければならないけど、きょうは良かったことにしましょう。コースはとても難しい。ただ、とてもきれいですし、こういう大会は集中力が増す。私は大好き」と話した。

　同組の原英莉花、岡山絵里も好調で、ギャラリーも熱視線をおくる。「年齢を聞いて、ビックリしました。特に原さんは、私と11歳も違う。それだけは、オー・マイ・ゴッドの気分。2人は飛距離が出るし、すごくいい選手になるでしょう。一緒にプレーをし、とてもプレーしやすかった」と感謝の気持ちを表す。

　今季は、まだ未勝利だが、「平均ストロークなどを見ると、決して調子が悪いわけではない。頑張ってトップ10以内でプレーをすれば毎週、チャンスがある。そういうことだと思う。でも、今回は作戦を立てない。ミスをしたら、いいところに出す、を徹底する。パッティングもカップンイさせたい気持ちが強いと、逆効果になる。決して、無理をしてはいけないコースです」と力説する。

　というわけで、ホールアウト後には、「初めて、小樽を観光してきます」。英気を養うことも、重要なファクターだ。