ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント　開催！

いよいよ今週２００９年度のＬＰＧＡツアーが幕明け。

　春の訪れとともに、ゴルフシーズンの到来をつげるＬＰＧＡツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」（賞金総額8,000万円、優勝賞金 1,440万円）が、いよいよ今週幕を開ける。今年で第22回目を迎える本大会は、毎年沖縄からスタートするオープニングゲームとして、その名を定着させており大変注目を集める大会として位置づけられている。戦いの舞台となる「琉球ゴルフ倶楽部」（6,415y　Par72）は、沖縄本島の南部に位置し島内でも屈指の名門コース。沖縄を代表するゴルフ場としてゴルフファンに親しまれている。

　2008年のＬＰＧＡツアーは古閑美保の大逆転賞金女王に象徴されるように史上稀に見る実力が拮抗した大混戦となった。開幕戦の「ダイキンオーキッド」から17戦目までチャンピオンは週替わり。なんと17戦で優勝者が17人である。これは1996年の13戦を上回るツアー新記録。毎試合のように最後まで息をつかせないような熱戦が続き、それがギャラリー数にも反映。年間総数は、3年ぶりに50万人を突破し1試合平均では1万5434人で、不動裕理と宮里藍が激しく賞金女王を争った2005年とほぼ同レベルに達した。USLPGAに主戦場を移した前年の賞金女王上田桃子も参戦した2008年の本大会は、古閑がその後の活躍を予感させるように、初日に63を叩きだし首位に立つ。しかし古閑は2日目以降後退し、最終日は沖縄特有の強い風が吹き付ける難しいコンディションのなか、韓国出身の宋ボベが65をマーク。通算14アンダーの大会新記録で、ツアー初優勝を飾った。

　今大会の主な出場選手は昨年賞金女王の古閑美保を始め大会主催のダイキン工業所属で地元沖縄県出身の諸見里しのぶ、歴代優勝者の不動裕理、昨年賞金ランキング上位の横峯さくら、他今やＬＰＧＡを代表するツアープレーヤー達が顔を揃える。今年初シード入りを果たしたのは沖縄県出身の新崎弥生のほかに若林舞衣子、一ノ瀬優希、黄アルム(ファンアルム・韓国)。昨年まではＱＴの資格などを利用してツアーに出場していたが、気持ちも新たにシーズンを迎えることになる。また以前にアマチュアとして本大会への出場経験はあるが、プロとして初めての開幕戦を迎える昨年末のファイナルＱＴを１位通過した金田久美子や昨年のプロテストに合格した森田理香子などの活躍にも期待がかかる。また過去に地元沖縄が生んだスーパーヒロイン宮里藍も参加した、沖縄出身のゴルファーにとっては、“スターへの登竜門”と呼ぶべき存在となったアマチュア選手権大会が1月26日に同コースで開催された。4名に与えられる本戦への狭き門を目指し、224名の選手が参加し、川満香理さん(宮古島市出身/21歳)、森長真理子さん(石垣市出身･那覇市在住/19歳)、垣花彩那さん(南大東村出身・本部高在学/18歳)、比嘉真美子さん(国頭郡本部町・本部中在学/15歳)出場権を獲得したアマチュア選手の活躍も注目される。

　シーズンを占う開幕戦。誰が勝つのか。

　今年も“Ever Onward with OKINAWA 沖縄とともに限りなき前進”という大会スローガンのもと、108名の選手それぞれのシーズンがいよいよ始まる。