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2009.6.19

ニチレイPGMレディス 第1日目

有村智恵と新人2人が首位発進!

 2009年度LPGAツアー第14戦『ニチレイPGMレディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の初日が茨城県稲敷郡の美浦ゴルフ倶楽部(6,402Yards,Par72)で開催された。

 天候:曇り、気温:20.0℃、風速:3m。肌寒い曇り空の下スタートした初日。午後になると徐々に晴れ間が見え、気温も上昇し絶好のコンディションとなった。そんななか初日5アンダーでトップに立ったのは、有村智恵、新井麻衣、森田理香子の3人。昨年のプロテスト合格者2人(新井、森田)がトップに立ち、新人2人が試合をリードする形となった。1打差の4位には全美貞。さらに1打差の5位タイには古閑美保、横峯さくら、辛炫周の3人が続いている。また前年大会で10打差の圧勝劇を演じた三塚優子は1オーバーの31位タイ発進となった。

 まずは今季すでに1勝を挙げ、好調をキープしている有村。この日は前半で5つのバーディーを奪い31。後半は全てパーと伸ばせなかったものの、今季3度目の首位発進となった。「ショットが良くなってきたと思いますし、パッティングも噛み合いました。でも後半は流れを止めてしまって・・・。今日はもっと行きたかったです」と悔しさの残るラウンド。それでも「今日は内容が良かったし、自信になります。前向きな気持ちになれました」と表情は明るい。「先週、先々週の優勝争いはショットの感触が良くなくて、力みが入って崩れてしまいました。今週は気を抜かずバーディーをいっぱい獲って優勝したいです」。初日から早くも優勝を意識し気合い十分。新人2人との最終組で先輩の貫禄を見せたい。

 先週の『サントリーレディスオープン』2日目に首位に立つなど、こちらも好調の森田。前半戦は6戦連続予選落ちを喫するなど不調が続いていたが、気温の上昇と共に調子を上げてきた。「サントリーの最終日にスコアを落としてしまって。めちゃくちゃ曲がってそんなに甘くないなと思いました。どこが悪いのかわからず終わってしまいましたが、ここに来てオーバースイング気味になっていたことがわかりました」と先週での悪い点をすぐに修正できた。それでも「どこまで自分のスイングをわかっているのか・・・。まだまだ未熟です」と不安もある様子。「まずは毎日毎日アンダーパーを目指したい」と控えめに目標を語った。先週での失敗を繰り返さないためにも、明日はどんなプレーで最終日に繋げるのか注目だ。

 そして5バーディーノーボギーと完璧なゴルフを見せた新井。アマチュア時代は2007年の『スタンレーレディス』で初日トップに立つなど実力ある選手。昨年のプロテストでは黄アルムと同スコアで1位タイとなったものの、最終日のスコアで黄に及ばず、トップ合格者のみに与えられる2008年のツアー出場権獲得はならなかった。そして心機一転して迎えた3月の開幕戦で左膝をまさかの故障。その後は回復が遅れ、復帰は5月中旬。復帰後3戦は予選落ちが続いたが、「今は膝もう大丈夫です」とようやく調子を上げてきた。「自分のこのまま膝が治らなくて、ゴルフが出来なかったらどうしようとかいろいろ考えました。同期の活躍もありましたし・・・。」と辛い胸の内も明かした。そんな状態からここまで復活してきた新井。明日も不安を一蹴するプレーで森田との同期対決に闘志を燃やす。

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