世界4位の底力　ソヨンが首位へ再浮上

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

日本女子オープンゴルフ選手権　千葉カントリークラブ 野田コース（千葉県）第3日

　我が道を行く。ムービングデーのユソヨンのプレーを見ていると、まさにコースと戦っているように思える。決して無理はしない。淡々と自身の決めたマネジメントに従い、ショットを重ねていく。それでも、ホールアウトすれば、首位だった。

　「今日は、昨日と同じようにティーショットの調子がいまひとつ。ただ、悪かったのは1Wだけです」。ということで、3、5、10、13、16番では1Wを封印している。「明日、スイングを調整しながらフェアウェイキープを第一に考え、多くのバーディーチャンスにつけたいと考えている」と語った。

　台風24号の接近で、最終日も雨予報。心がけるのはスマートだった。「雨が降ると、距離感がつかみにくい。そのあたりを特に気をつける。クラブ選択をスマートにすることがポイントになるでしょう」と話す。この日、披露した4バーディー、1ボギーの内容も、スマートゴルフの見本のよう。

　その上で、「あと1日ですね。すごく良いポジションにいます。もちろん、ナショナルオープンで優勝することは、とても名誉なことですから、ベストのプレーを－。それだけでしょう。とにかく、集中します。プレー中は、よけいなことを考えません」との決意表明。瞳が輝く。