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2018.9.30

パーフェクトV ユソヨンが日本女子OP制覇

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)大会最終日が9月30日、千葉県野田市・千葉カントリークラブ 野田コース(6,677ヤード/パー72)で行われ、首位スタートのユソヨンが通算15アンダーで優勝を飾った。通算12アンダーの2位は、大会3連覇を狙った畑岡奈紗。3位は通算10アンダーの菊地絵理香が入った。
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 柔へ転身した、ユソヨンが優勝を意識したのは9番だった。3Wの第1打から、第2打の残りは147ヤード。8Iを選択し、ピン2.5メートルにつけるバーディーチャンスを迎えた。

 「ここまで順位の意識はない。とにかく、自分のゲームへ集中した。でも、あのバーディーを決めた後、2位と3、4打差がついたから、優勝が見えてきたような……。後半は安全第一のプレーに徹した」という。さらに、「15番で3打差。でも16、17番はタフなホール。それだけに、17番でバーディーを決めたから、ほぼ決まったかなぁという感じですね」。実にあっさりとしたものだ。

 転機を迎えたのは、2016年。前年の今大会へも出場しているが、「あの時は、ショットがバラバラでした。16年からたくさんのショットを打ち分けられるように、私がもっとレベルアップするため、コーチを替えています。リオデジャネイロオリンピック出場がかかっていたし今、コーチを変更するのはよくない、と周囲からはいわれたけど、自分で決めました」と明かす。

 そして、続ける。「私はとても筋肉がつきやすい体質。前コーチとは、徹底的にフィジカルを鍛えるスタイルできたけど、現在のコーチを迎える前、彼とはよく話をした。負荷をかけ、厳しいトレーニングを続けると、上半身に筋肉がつきすぎて、柔軟性がなくなるという指摘が……。そこで、可動域を広げるトレーニングを行っています」。リスクをいとわない姿勢が、抜群の安定感をもたらしているのだ。

 ちなみに、今回、ティーショットで多用した3Wの飛距離は、ティーアップで260ヤード。フェアウェイからのショットでは、230ヤードと可動域重視の効用を話している。もっかの世界ランキングは4位だ。ターゲットは16年に果たせなかった、20年の東京オリンピックの出場。「大きな目標です。韓国はとにかく、選手層が厚い。代表になることは名誉であり、何ものにも代えがたいもの。ぜひ、日本のファンの前で、素晴らしいプレーをしたいです」と宣言した。

 菊地絵理香が「まったく、スキがなかった」とユを表現したが、優勝会見でも確かにスキがない。最終日のプレー同様、パーフェクトだった。

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