2018.10.11
テーマがたくさん 鈴木愛、幸せなプレッシャー
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第32戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が10月12日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6,675ヤード/パー72)で開幕する。11日はプロ・アマ チャリティートーナメントが行われた。
鈴木 愛が2年連続の賞金女王を目指し、正念場の7連戦を迎える。前週は右手痛のために大事をとった。タイトルへ向けて、失敗は許されない。「気持ちばかりが焦っていた。いまさらでも、1打を大事にします」。当然のことを再確認した。とはいえ、右手に不安を抱えているだけに休養中、クラブは握らない。その代わりに、背筋や下半身などのトレーニングを精力的に行っている。
「日本女子オープンの時、うまく背筋が使えていないと感じた。ケガで2カ月間、休んでいた時、思い切ってトレーニングができなかったからだと思います」という。背筋力が落ちたことで自身の自慢のひとつだった、精度抜群の1Wに乱れを生じた。それがショック。焦りを生じる要因につながったのだろう。
「球数を限定し、少しは練習をしようかなぁ、と思ったけど、すごく悪い状態でやってもうまくいくわけはない。それなら、気持ちを新たにして今大会へ臨んだ方が今の私にはいいと感じた。直感を大事に、です」とも。その効果は、まず、パッティングに表れた。「今日は、5-6メートルのパッティングが6、7回入った」と少しだけ笑みをのぞかせた。
LPGAツアーナンバーワンのパッティングの名手。それは自他ともに認めるところだ。今季も平均パット数は1位である。ところが、これは1位だから、で許せることではない。明確に、目標を掲げているからだろう。1.72以内。もっか、1.7378で「バーディーパットをたくさん打ちます」と巻き返しを誓った。
さらに、「予選落ちがあったりし、今大会はあまりいいイメージがなかった。でも、去年は優勝争いができました。やれるのではないか。自信がついた」という。賞金ランキングのトップ5が激突。久々に、存在感を示すか。
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