2018.10.12
ピンチはチャンスか 辻梨恵、逆転のシナリオ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第32戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が10月12日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6,675ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、5アンダーで首位に立ったのは辻梨恵。4アンダーの2位タイで濱田茉優、権藤可恋、三浦桃香、アンソンジュが追う。(天候:曇り 気温:22.0℃ 風速:1.7m/s)
狙うのは一発逆転だ。今季、賞金ランキング73位と、いまひとつの成績が続く辻梨恵が首位スタート。「狙っています」と、つとめて明るい表情で語っている。6バーディー、1ボギーの内容に、「10番はパー5。ボギーはちょっと…。もったいないと思う」と100点の評価は与えない。
前週も5位タイスタートだった。好調の要因を、「ようやくショットがまとまってきた。焦りはないけど、やるしかない。守りに行くゴルフでは間に合わない」。淡々と語っている。ショットの改善はアドレスの修正が奏功したという。今回は、加えて「アプローチへ自信がないと、無理にピンばかりを狙ってしまう。ということで、ピンを狙うためには、アプローチへ自信をもって-」と少しだけ力を込めた。
そうはいっても、難しい状況を想定するのではなく、カップへボールを寄せる基本練習の繰り返しだ。「簡単なアプローチを難しくしていた。花道から。あるいは、SWや52度でボールを転がして寄せることです」。迷ったら、基本に帰るはアスリートの鉄則だ。さらに、やるべきことを行い、結果が伴ったのだから、「あすが楽しみです」というのもうなずける。ただ、「あすはピン位置が難しくなると思う。気は抜きません」としっかり。
必死な気持ちは、パッティングへも好影響を与えた。後半の11、15、18番など、見事なミドルパットを決めている。まさに、ピンチはチャンスだった。
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