2018.10.25
あれから1年 永井花奈、ゴルフ哲学を語る
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)
初のディフェンディングチャンピオン。永井花奈はうれしそうな表情で、「楽しみ」と話した。というのも、上り調子にあるからだ。「今、やりたいことができつつある。ここ2試合で自分のものにしたという意識があります。どういうことかといえば、打ちたいボールをイメージし、それを実現する。そして、スコアメークができたら最高です」という。何やら、話は自身のゴルフ哲学へ変わってくる。
「以前は、何ヤード打って、ボールが落ちたら、ランがどのくらい出る。数字の意識ばかりが先行した。どういうことになるかといえば、スイングがとてもカタくなるわけですよ。夏場から秋口にかけ、おまけにまっすぐ打とうとしすぎていた。平らなライはないし、吹いてくる風に合わせたプレーをしたいのです」といつもとは違った真剣な口ぶり。ただし、ハッと気がついた様子で、「いったい、私、何を話しているのだろう」と苦笑した。しかし、自在のプレーを目指す心意気は十分に伝わってきた。
さて、大会連覇へ向けた抱負はどうか。「シーズンの目標は優勝です」と前置きし、「コースとの相性は悪くはないと思います。得意だという意識はないけど、プレーしていていやだなぁというところもありません」。つまり、好条件がそろっているということだ。これすなわち、相性の良さ。せっかくのチャンスを逃すわけにはいかない。
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