2018.11.15
勇気・集中・印象 有村智恵、3つの原動力
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2018年LPGAツアー第37戦『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が11月15日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,525ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。第1日から大混戦となった。首位は7アンダーの有村智恵。1打差の6アンダー、2位タイには権藤可恋、カリス・ディビッドソンがつけた。単独6位以上で賞金女王が確定するアンソンジュは1アンダー、32位発進。(天候:晴れ 気温:17.5℃ 風速:1.6㎧)
勇気をもってピンを狙った2番の第2打が、カップへ吸い込まれた。首位発進の有村智恵は、「ラッキーでした。後半に入っていきなり、ボギー。ここで逃げたら、いい流れは戻ってこない。アドレスから、勇気を出したことが、イーグルを呼び寄せた要因だと思います」と分析する。この日は1イーグル、6バーディー、1ボギーの内容だった。
「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメントで優勝した後、何度か優勝争いをしたけど、最終日に大崩れが多い。そういう意味で、このままシーズンが終わると、悔いが残る」と話す。さらに、「去年と今年と比較し、今大会へ臨む状態が違う。去年は飛距離が出ていない。ビクビクしながらプレーをしていた。しかし、今年は感触がとてもいい。気持ちと状態がとてもいいから、4日間で20アンダーを出さないと勝てないと思います。目標を20アンダーに設定している」と歯切れが良かった。
2009年の今大会で優勝。第2日にマークした62は自身のベストスコアだ。そうはいっても、「コースが違いますからね。振り返ると、あれから、ベストスコアを更新していない」と苦笑する。さて、このところ心がけていることがあった。「後半戦へ入って、練習すればするほど疲れてしまう。それでは何もならない。というわけで、練習量よりも、イメージトレーニングを大切にしている」。
元気な体、フレッシュな脳はスーパープレーを引き寄せた。「きょうは、今できる最大限のゴルフができた。最後の2ホールの連続バーディーも集中した証拠。残り3日間、集中力とイメージを研ぎ澄ませます」。会見が終了すると、着席したイスを机の下へ整えた。その何気ない仕草を拝見し、心が洗われたような気持ちにさせられる。心身ともに充実。今大会にかける意気込みが伝わってきた。
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