大王製紙エリエールレディスオープン　第1日目

2009年度LPGAツアー第33戦『大王製紙エリエールレディスオープン』（賞金総額9,000万円　優勝賞金1,620万円）の初日が香川県三豊市のエリエールゴルフクラブ（6,408Yards、Par72）で開催された。

天候：晴れ、気温：12.9℃、風速：1m。風もなく絶好のコンディションのなか行われた初日。各選手がスコアを伸ばし混戦となるなか6アンダーでトップに立ったのは、馬場ゆかりとニッキー・キャンベル（豪）。1打差の2位タイには上田桃子、有村智恵、アマチュアの野村敏京ら5人がつけている。注目の賞金女王争いは、ランキング1位の諸見里しのぶが4アンダーの8位タイと好調なスタート。一方、諸見里を約400万円差で追う横峯さくらは2オーバーの58位タイと大きく出遅れた。

前半は「決して悪いゴルフではなかった」と、全てのホールをパーとした馬場。後半はあと一歩の所で外れていたパットが噛み合って、バーディーを量産。6バーディーを奪って一気に首位に浮上した。「10番でセカンドが良いショットで、パットも思い通り打つことが出来ました。それが入ってからは、自分の中で火が付きましたね」と前半の鬱憤を晴らすかのようなバーディーが猛チャージのきっかけとなった。今シーズンは2日目までにスコアを伸ばすものの、最終日にスコアを伸ばしきれない事が多かったが、「まさにその点が今の私の課題でもあります。ですが、全てを含めて良い経験だと思っているので、後ろ向きにならず、前向きにアグレッシブに攻めていきたいですね」と本人は至って前向き。プロ入り7年目で自身最高の成績（賞金ランク9位、平均ストローク71.82）を挙げている今季だけに、ここで悲願の今季初優勝を狙っていきたいところだ。

1位タイ　ニッキー・キャンベル
「（ツアー記録では5人目となる9ホール29ストローク）特にキッカケがあったわけでないのですが、1球1球に集中できたことが、この結果に結びついたのだと思います。集中できたことで、アイアンとパターが良くなっていきましたね。（明日は）今日と同じプランで、おなじようなゴルフが出来ればいいですね。他の選手も伸ばしているので、誰にでもチャンスはあると思います。今日のような後半のショットのキレで明日もバーディーを重ねていきたいです」。

3位タイ　上田桃子
「前半どころか、18ホールすべてでショートしていて、イメージも出なかったし、足に力も入らなかった。でも、そんな中でもボギーなくプレーが出来たことは今日のショットとパットの状態では良かったと思います」。

3位タイ　李知姫
「今日はパターが入ってくれました。ショットは普通です。バーディーパット、パーパット共にいいところで決まってくれたので、いい流れに乗ることが出来ました。このコースはティーショットが難しいので、明日もティーショットに注意してラウンドできればと思います」。

3位タイ　有村智恵
「（今日のラウンドは？）今日は小技がいいイメージでできました。ショットに少し不安があり、バーディーパットもかみ合わないところはありましたが、グリーンを外しても余裕でプレーが出来ました。（明日は）結果を考えると自分のゴルフが出来ないので、自分のゴルフに徹します。この試合で優勝出来たら、強くなったと思えます」。

3位タイ　宅島美香
「（13番ホールのホールインワンは？）ピンの右の安全の方へ狙ったものの、打った出球は右方向へ飛び出し、感触は悪かったです。”ガシャ”という音がしたので、レーキに当たったかなと思ったくらい。（ホールインワンで気分も乗っていけた？）そうですね、バーディーチャンスもその後に続いていましたし、気合も入って1日楽しめました。（賞金シードも微妙な位置ですが？）今回は予選通過もそうですが、今回は10位以内を狙っていこうという気持ちでプレーしています。シードを考えると体も硬くなるとと思うし、ファイナルQTへいくことに頭をおいています」。

3位タイ　アマチュア　野村敏京
「今日は、セカンドのウェッジショットが特に良かったです。攻めるところはしっかりとついてくれたので、そのチャンスをものにできたことがこのスコアに繋がりました。アマチュアの試合でもプロの試合でも、試合に出場するからには優勝を目指して頑張っています。明日以降も自分の力を発揮して、優勝を目指して頑張っていきます」。

58位タイ　横峯さくら
「前半はイーブンでしたが、後半11番の2メートルのバーディーパットがパターの芯に当たらなくて流れに乗れなかった。ショットは悪くないのでパッティングですね。バーディーパットが遠すぎて。（諸見里さんと一緒の組でしたが）今日は自分のことで精一杯でした」。