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2019.2.6

2019ルーキー特集 第4回 臼井 麗香

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 シーズン開幕を目指し、各選手が急ピッチで調整が続く。恒例のルーキー特集をお届けいたします。

 臼井麗華(うすい・れいか) 1998年12月7日 栃木県出身

 名は体を表す。フェアウェイを歩く姿は、まさに麗しく香るようだ。趣味と特技はダンス。3歳から行ったレッスンがそうさせているのだろう。「本当は宝塚歌劇団へ入りたかった。男役をやりたい。3歳から宝塚出身の先生からジャズダンス、クラシックバレエ、ボイスレッスンを受けました。レッスンはかなり過酷です。それでも、もっと教わりたい。どんどん、意欲がわいてくる。きつかったけど、とても幸せ。でも、11歳でやめなくてはいけなかった」。さらに続く。

 「テーマパークのイベント、大きなホールで踊ったことなど、楽しい思い出がたくさんある。ステージに立っている時は幸せ。ゴルフをしてから、ステージで踊れなくなった。それが一番、さびしかったことですね」と話した。

 二兎追うものは一兎も負えない。プロゴルファーの道を選択したから。自身よりも、家族が望む道を歩みだす。「祖父がプロゴルファーにしたかったようでした。クラブを握った時から、目標はプロ。小学校が終わると、校門の前で祖父が車で待っている。そのままコースへ行き、パッティングとアプローチの練習をして、暗くなると今度はドライビングレンジ。それが終わって自宅で食事をして、パッティング練習です。寝る時以外はずっとゴルフ。あまりに過酷で、やめたい。続ける−という葛藤の毎日でした」と遠い目をして振り返る。

 最終プロテストは2度目の受験。黄金世代の同期からは1年、スタートラインに立つのが遅れた。「一昨年のテストは、ちょっと自分を追い込みすぎたかもしれない。体重を計って驚いたのは7キロもやせていた。それを思うと、去年のテストは、やはり第3日の64が大きい。自己ベストを更新できた。トーナメントでムービングデーは大事といわれるけど、その通りですね」と納得の表情を浮かべる。

 「私、負けず嫌い。ダンスをしていた時も絶対、私はセンターの気持ちでした。黄金世代といっても、私のことは皆さん、知らないですから、まずは名前を知ってほしいです。そして、強くなる。いつか、トップに…」。多くのファンを獲得することだろう。

(※掲載は取材順)


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