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2019.2.25

2019ルーキー特集 第16回 ジャン ジェナリン

<Photo:Ken Ishii/Getty Images> 

(※掲載は取材順)

 恒例のルーキー特集をお届けいたします。シーズン開幕は目前。各選手が総仕上げの時期です。2018年最終プロテスト合格者の今をレポートしました。

ジャン ジェナリン 1996年11月15日 中国河南省出身

 身長175センチのアスリート体形。とはいえ、清楚なたたずまいはどこからきているのだろうか。特技は古筝(そう)。春秋戦国時代の秦が起源といわれる。幼少時から、習い事としてはじめ最高位、10段の腕前だ。「中国では、習う人がとても少なくなりました。チャンスがあれば、ぜひ、日本の皆さんにも親しんでほしい」という。

 お父さんは自転車競技のレコードホルダー。「父がマークした記録は、ずっと破られていない。また、母はバスケットの選手でした」と明かしている。静と動の不思議な印象を併せ持つのは、このためか。ゴルフを始めたのは、11歳。「当時、父がゴルフに夢中で、私も一緒に練習場へ出かけたのがきっかけです。力を入れたのは、ゴルフがうまくなれば、アメリカの大学へ留学できるから。ナショナルチームへ入ると、私はプロになりたいと考えるようになった」。2015年、プロへ転向して過去、欧州女子ツアーのQTを受験し、試合出場を果たしている。

 では、なぜ、LPGAツアーへ挑戦したのか。「日本が好きだからです」と笑いながら、「LPGAツアー、ステップ・アップ・ツアーともレベルが高い。将来を考え、今の私が一歩も二歩も前進できるのではないか、と思いました。日本ツアーの魅力は華やかでとてもムードがいい。スポンサーの支援や、ボランティアの皆さんがとても親切で、すべてが一体となって、ツアーを盛り上げてくださっています」と熱く語っている。

 現在、プロで活動する一方で、上海体育学院3年在学中。「ゴルフ専門の体育教育を勉強しています。将来は大学院進学も選択肢のひとつ。それと、今年から日本で生活する時間が長くなるから、日本の体育大学で学ぶことも考えています。そうなると、とてもうれしい」と結んだ。


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