2019.3.9
7打差をつけ独走態勢 比嘉真美子、開幕Vへ前進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2019年LPGAツアー開幕戦『第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円 優勝賞金2,160万円)大会第3日が、沖縄県南城市・琉球ゴルフ倶楽部(6514ヤード/パー72)で行われ、地元・沖縄出身の比嘉真美子が通算9アンダーで独走態勢へ入った。7打差の通算2アンダー、2位タイは申ジエ、松田鈴英、原江里菜、小祝さくら。(天候:雨 気温:18.0度 風速:10.6m/s)
厳しく長いシーズンの幕開け。風速10.8m/sの強風と、雨が容赦なく襲いかかった。しかし、比嘉真美子は一歩もひるむことがない。ホールアウトすると、長い1日を、「この天候でアンダーパーでした。100点に近い評価ができる」。頑張った自分を客観的にたたえた。
我慢、忍耐の連続。魅せたのはバーディー奪取よりも、粘り強さだろう。この日、最も難度が高い10番について、「本当に難しいホール。第2打を右手前のバンカーに入れ、56度の第3打をピン奥2メートルにつけた。スライスラインをきっちりと読み、パーをセーブできた」。前半は1バーディー、2ボギーだったが、後半の内容はとにかく素晴らしい。
16番のパーセーブも気迫にあふれる。「すごく曲がる感覚。3-4メートルのフックラインでした。これも難しかったです」と話した。ただし、ピンチをしのげば、チャンスが巡ってくるものだ。12番のバーディーは、「第2打地点で、右からのすごく強い風が吹いていました。52度で良いポジションにつきましたよ」。最終18番でも、右手前のバンカーから、絶妙のアプローチで、30センチにつけ、きっちりとバーディーフィニッシュを決めた。26パットは、お見事というしかないだろう。
ムービングデーで、2位に7打差をつける独走劇へ入る。「この3日間、きのうのイーグル以外は、特別に良かったというわけではありません。やはり、集中していることがいいのかもしれない。あまり、よけいなことを考えず、こんなに差をつけたのはちょっと予想外でした。優勝する自信があるとか、そういう話ではありません。とにかく、第1日のスタートホールと同じ気持ちで、最終日を迎えられたら最高だと思う」。淡々と語っている。
とはいえ、地元の沖縄でしかも開幕Vとなれば、話は別ではないだろうか。「地元の試合というのは、選手が誰でもプレッシャーや、いろいろな感情が複雑に入りまじるものです。とはいっても、たくさんの方から応援はうれしい。そのギャラリーの皆さんの声援をパワーに変換できるのは、一流のプレーヤーだと思います」と言ってのけた。
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