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2019.3.10

Day 4 原田香里 プラスワン テック 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)最終日

 楽な勝負など1試合もない。選手なら誰もがわかっていることでしょう。7ストロークのアドバンテージをどう生かすか。最終日、比嘉真美子さんのプレーの見どころのポイントだったと思います。地元で、しかも開幕戦。さすがに一筋縄ではいかなかった。

 前3日のプレーからすれば、3バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの内容は不満でしょう。しかし、17番で披露したバーディー奪取はお見事。1Wでかっ飛ばし、第2打でビシッと攻め、とても格好いいバーディーを決めたシーンが印象に残っています。

 デビュー当時から期待のオールラウンドプレーヤー。唯一、心配のタネは精神的なコントロールだけでした。この日、スタートのティーイングエリアでは少し表情がカタいような感じを受けたものの、まさかこれほどの苦闘を強いられるとは思ってもいなかった。とはいっても、ガタガタと崩れなかったのは、自身が語っていたように、スイングのリズムを保つことに細心の注意を払っていたからでしょう。

 スイングは選手の心を映すバロメーター。はっきりとわかるのは、切り返しのタイミングです。今オフの充実を表すように、切り返しがスムーズ。後半、少しだけ緊張もあってクラブの抜けが悪いような気がしたものの、見ている方へ迷いが伝わるようなシーンはなし。この4日間、大活躍したのは1Wだと思います。シンプルで素晴らしい。コースへいらしたギャラリーの皆さん、必見です。

 この1勝は、今シーズンだけではなく、ゴルフ人生において格別な意味があると思います。地元で勝つことは簡単ではない。熱狂的な声援はパワーにも、緊張にも変化するからです。「きょうのバック9は、本当に苦しかった」と漏らしていました。ただし、18番の第1打の前に目を閉じて、大きく息を吐いたシーンが思い出します。あと1ホール。あわてずに、うまく自分をコントロールしていると感じました。

 風と雨。タフなコンディションの4日間で開幕Vを果たした。大きな自信になったことでしょう。期待がふくらんできました。

 一方、68で2位タイとチャージの新垣比菜さんも健闘したといえるでしょう。比嘉さん同様に、地元でしかも家族のように応援をしてくださる、スポンサーの試合。プロフェッショナルはこうでなければいけません。プロ3年目、技術というより精神面の成長が見て取れました。

(原田香里=担当理事)

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