黄金世代　吉本がひかる

＜Photo：Ken Ishii/Getty Images＞

第7回アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI　UMKカントリークラブ（宮崎県）第1日

　精度が命。吉本ひかるのアピールは、第2打。「飛距離があるほうではない。だから、第2打の精度で勝負している。自信をもって打っている」という。6バーディー、2ボギーの内容で5位タイのスタートは今シーズン、最高の滑り出し。「オフの間から、ショットの調子などが良かったです。去年はQTランキングがいまひとつで、試合へ毎回出られるわけではなかったから。そういうことで、今年は余裕をもってシーズンを迎えられた。気持ちひとつでこれほど変わるのですね」と話している。

　開幕3戦で予選落ちは、なし。前週は4位Tへ食い込んでいる。「4位タイといっても、パッティングがさっぱりでした。だから、うかれたりせず、修正するところは修正して…。朝の練習ではいまひとつだったから、リズムだけを意識してストロークしました」。16番で披露した10メートルのバーディーは、さしずめリズムのカップイン。実に見事だった。

　黄金世代の1人。最終プロテストを一発合格している。ルーキーイヤーに、ステップ・アップ・ツアー、日台交流うどん県レディースゴルフトーナメントで優勝を飾った。152センチの身長は、ツアーを転戦する選手で最も小さい。「身長のことは、それほど気にしたことがない。UTとミドルアイアンで勝負です」。ないものねだりは厳禁。あるがままで戦うことが吉本の流儀だ。