2019.4.14
菊地、武尾が披露 ノールックの極意とは
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
スタジオアリス女子オープン 花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)最終日
ノールック大作戦。奇しくも最終日、猛チャージをみせ、2位タイでフィニッシュした菊地絵理香、武尾咲希が「ボードを見なかったこと」と好調の要因を分析している。
菊地の場合−。「1度もスコアボードを見なかったです。いつもは、見てしまって、その後でいいことがありません。きょうは集中するため、まったく見なかった」と納得の表情を浮かべている。最終日のベストスコア66をマーク。6バーディー、ノーボギーはすごい。
それだけでもすごかったが終盤、16、17番で連続バーディーチャンスが到来した。仮に、両ホールでバーディー奪取なら大会史上に残る大逆転……。「雨や、寒さはまったく気にならなかった。でも、私はここぞという時に弱い。前2日と比較して、きょうはいいショットが多い。具体的に、うまくは表現できないけど、つかめたかなぁと思います」と話した。
その上で、「勝負を決めるのは、やっぱりパッティング。今、いろいろと試しながらですけど、もっともっとカップへ入るスタイルがある。みつけないといけないと思います」と気合を込める。ちなみに、菊地はピンを挿したまま、パッティングすることが多い。「ショートパットに不安があるときは、おそらく挿したままがいい」という。ファンの皆さんへ、ご参考までに、追記しました。
一方、武尾の場合。「スコアボードを見ないと最初から決めていた。緊張すると私、肩へ力が入ってしまう。自然体で伸び伸びとプレーをしたい。きょうは、それができたと思います」。とはいえ、一度は首位に立った。もし、主催者推薦選考会から出場資格を得て、ツアー優勝を飾れば、史上初の快挙となったが……。「課題のひとつ、パッティングで肩へ力が入らず、思い描いたイメージ、ストロークでプレーできたことが最大の収穫でした。やるべきことはやった」という。
今シーズン、今大会が初の実戦。開幕戦から、わずかな望みにかけ、現地ウェイティングなどを行ってきたが、なかなかチャンスは巡ってこない。しかし、きょうの成績で次週の出場権を得ている。「今回、プレーできる幸せをかみしめました。この気持ちを絶対に忘れない」。誓いの言葉にホロッとさせられた。
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