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2010.9.30

日本女子オープンゴルフ選手権競技 第1日目

雨天のなか、上原彩子、宮里美香が首位発進

 LPGAツアー公式戦、日本ゴルフ協会(JGA)主催の『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の初日が、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ 東コース(6,570Yards、Par72)で開催された。
 天候:雨、気温:16.9℃、風速:2m。
次第に雨脚が強くなる天候のなか行われた初日。ボールが芝の根元まで沈むラフと、難易度の高いコースセッティングに各選手が苦戦するなか、この日スコアを伸ばしたのは上原彩子、宮里美香の2人。共に5バーディー1ボギーの68をマークし、首位に立った。1打差の3位に李知姫(イ チヒ、韓国)。さらに1打差の4位タイには不動裕理と有村智恵が続いている。

 「4アンダーはこのコースから考えると凄く良いラウンド」と満点のラウンドを振り返った上原。「雨で距離が落ちるので、その辺の計算をしながらのラウンドでした。今週の月曜日と火曜日が雨だったので、その時に距離感の練習をしたのが生かされたかなぁ」と雨を想定しての練習が功を奏し、理想通りのラウンドだった。難度の高いラフに入れないためにも、ティーショットの精度が重要視される今回のコースだが、「ショット自体は良くないですけど、そんなにドライバーは(フェアウェイを)外してないですね」と鍵を握るティーショットの曲がりは許容範囲で収まっている。「オープンは毎年のことですけど、耐えていきながら、いかに渋いパットを沈めて次に繋げていくか。その点では今日はパッティングが良かったのでスコアに繋がりましたね」と13番で7mのパーパットを沈めるなど、要所でのパッティングも決まった。

 「先週は凄くパッティングが悪くて。それで練習グリーンで練習していたら、たまたま他の選手のコーチに“前とここが違うんじゃないの?”って言われて。最初は言っている意味がよく理解出来なかったんですけど、今週の月曜になって何となくこういう意味なのかなと思ってやってみたら良くなって。今まではパターの時に真っ直ぐフェースを引いていたのが、少しインサイドに上げていたんです」と本来のパッティングも戻りつつあるようだ。
「この試合はメジャーだし、どの選手も一番獲りたいタイトル。私自身、2003年にあと1打でプレーオフというところまでいって、最後の3mのパットが入らず3位でした。あの時も最後以外はパッティングが入っていたし、あと3日どれだけ耐えて、我慢強く出来るかがポイントです」と首位発進にも油断は一切無い。

 そして同じく首位に立った宮里美香。5番パー4ではセカンドショットがラフに入ったが、「ラフとラフの間で嫌なライでしたが、練習していたので運良く入りました」とチップインバーディー。その後も崩れることなく最高のスタートを切った。「ショットが良かったのが好スコアに繋がったと思います。パッティングも凄く良くて、イメージ通り打てました」。降りしきる雨の中でも「私はそれほどでもなかったです。雨が降ると、返ってセカンドショットでピンを攻めやすいと思いました」とプラス思考で、攻撃的なゴルフに徹した。

 「女子オープンだからといって、プレースタイルは変えません。いつも通りのプレーができたし、惜しいパットもありましたけど、そのなかで耐えたし、ショットが良いので攻めていっても大丈夫だと思いました」と技術面での成長を見せる今シーズン。

 昨年の今大会では2位に4打差をつけて最終日を迎えたが、78とスコアを崩し、涙を呑んだが「去年の事は忘れるようにして、新しい自分を作ろうと思っています。凄い良い経験をしたので、その経験を無駄にしたくないです。残り3日、自分のゴルフに集中したら、結果はついてくる。去年最終組で崩れた時は、スイングが速くなっていたけど、自分では治せなかった。本当に緊張していたし、それがプレッシャーになっていたんだと思います。今は緊張もだいぶ収まっていますが、ここぞと言うときにいつも通りのスイングが出来るかは自分自身まだわかりません」とリベンジを誓って迎える1年越しの上位争い。一回り成長した姿を見せるには絶好の舞台だ。

3アンダー・3位 李 知姫
「ティーショットが凄く良かったので、良いスコアが出せました。ラフに入ったら出すしかないので。フェアウェイを外したのは1回だけです。調子は上がってきているし、後半ショットは今年一番良かったかもという位で、パットも安定してきています。優勝スコアは天候にもよるけど、8アンダー位ですかね。今日は良かったので、明日もティーショットをフェアウェイにつけて、バーディーチャンスを上りのラインに付くようにうまく組み立てられたら」。

2アンダー・4位タイ 不動 裕理
「今日はティーショットとかあまり良くなかったですけど、100ヤード以内の距離感が良くて、拾って拾ってでした。(スコア的には)今日は上出来です。この天気でトップが4アンダーなので、これから天気も良くなってくるので、2ケタまでは行かないだろうけど、今日以上にスコアを伸ばして行かないといけないですね」。

2アンダー・4位タイ 有村 智恵
「今日はアイアンが凄く良かったので、バーディーを多く獲ることができました。ただドライバーが安定していなかったので、途中でダブルボギーも出してしまいました。ドライバーはこの後、しっかり調整したいと思います。ドライバーをしっかり調整すれば、明日はもう少しスコアが伸ばせるかなと思いますね」。

イーブンパー・10位タイ 宮里 藍
「内容は凄く満足していて、パットに助けられた部分が結構あって、気持ちが切れなかったので、それが今日一番良かったと思います。(ツェン)ヤニと終わってテントで話していて、思ったよりスコア出てるねと言っていたんですけど、彼女も1、2アンダーくらいだと思っていたし、私もピンチを凌いでいたので、価値のあるイーブンだと思います。雨が続くと体力的にもキツくなるので、しっかり休んで明日良い状態で臨みたいです」。

1オーバー・16位タイ 横峯 さくら
「ショット自体悪くなかったですけど、フェアウェイにあったのにボギーにしてしまったホールが2つあったので、そこは悔やまれますけど、初日としてはマズマズだったと思います。やっぱりパッティングが引っかかる部分があるので、そこは修正してしっかり頑張りたいと思います」。

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