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2010.10.3

日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日

宮里美香が涙の初優勝!

 LPGAツアー公式戦、日本ゴルフ協会(JGA)主催の『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の最終日が、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ 東コース(6,570Yards、Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:22.6℃、風速:2m。雨予報を覆す、爽やかな秋晴れのなか行われた最終日。2位と4打差の首位からスタートした宮里美香は、前半で2つスコアを伸ばし独走態勢に入ると、その後も3連続バーディーなどで後続を引き離し、初日から4日間首位を譲らない完全優勝。2位以下に大差をつけ、悲願の日本ツアー初優勝を公式戦で飾った。6打差の2位には佐伯三貴。さらに1打差の3位にはアン ソンジュ(韓国)が入った。また世界ランキング1位の宮里藍は通算イーブンパーの9位に終わった。

 「ほんとにあっという間に18ホール終わったという感じでした。自分でもビックリするくらい緊張感が無くて、伸び伸びと昨日のようにゴルフができました」と絶好調のショットを武器に追いすがる後続選手を突き放した宮里美香。「1打1打に集中して、攻めていこうという姿勢は崩さずにやりました」とリードが広がっても攻めの姿勢は変わらず、キレのあるショットでギャラリーを魅了した。「2位との差がどれだけあるか途中までわからなかったですけど、最後の18番でリーダーズボードを見ました。思ったよりも普通でしたね」。最後は30cm程のパットを残すものの、ウイニングパットを取って置かずに“お先に”カップイン。会場からはどよめきが起きたが「初めてだから、(優勝パットを最後に残すとかは)わからなかったです。だからギャラリーが“あっ”とか言っていたんですね。申し訳なかったです」と初優勝ならではのハプニングだった。

 優勝決定後は同じ沖縄出身で主戦場の米ツアーでは“お姉さん的存在”という宮里藍らに祝福され、大粒の涙を流した。「みんなに祝福された時は、メジャーというのもありましたが、4日間ずっと首位を守った達成感というか、そういうのが全部出ました。藍さんには“よく頑張ったね”って言われました。私を待ってくれる選手は誰もいないと思っていたので、グリーンまで祝福に来てくれて嬉しかったです」。その他にも「アマチュア時代に本当にお世話になった」という主催のJGA関係者らが見守るなかでの初優勝に喜びもひとしおだった。

 大きなタイトルを手にした宮里の今後の最大の目標は「米ツアーで勝つこと」。そのためには「もうちょっとアグレッシブさが必要かな」と謙遜するが、近い将来に米ツアーでも同様の活躍が期待できそうだ。

通算6アンダー・2位 佐伯 三貴
「途中ボードが無かったので、(トップとの差は)全くわかりませんでした。16番で見て、こんなに開いていたんだなと。美香ちゃんもいいゴルフをしていたので、私は自分の出来ることを一生懸命やろうと思っていました。最後に60台が出てよかったです。4日間で一番良いゴルフができたし、自信になったので、この2位を生かして次は優勝したいですね」。

通算5アンダー・3位 アン ソンジュ
「最終日に良いスコアで回れて良かったと思います。この難しい条件でこのスコアを出せたことに満足しています。去年と違って最後に体力が落ちることが無くなりました。減量したことで無くなったんだと思います。賞金女王は意識していないというのは嘘になるけど、まだ残り試合も終わっていないのでわからない事だと思います。来週も同じように、一生懸命に自分のプレーをします」。

通算イーブンパー・9位 宮里 藍
「(美香は)いつもアメリカで私が勝った時に残ってくれたので、今日は結果がどう転んでも18番のグリーンに居たいと思っていて、良かったですね。もらい泣きしましたよ。一緒にプレーしていないのでわからないですけど、確実に自信がついていると思います。(自身については)トップ10で終われた事は良かったですね。今朝あまり具合が良くなかったので、出だしの5ホールくらいは苦しかったですけど、その中でもベストを尽くした2オーバーなので…。日本のシードもかかっていたし、どうしてもトップ10に入りたかったので、良いモチベーションになって最後まで出来ました」。

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