河本結　川奈でリセット

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

38thフジサンケイレディスクラシック　川奈ホテルゴルフコース 富士コース（静岡県）

　LPGAツアー第3戦アクサレディスで見事初優勝を挙げた河本結。それから約1か月、どのような変化があったのか聞いてみた。

　「優勝して大きく変わったことは、すごく私自身を認識してくれる人が増えたこと、また応援してくれるファンが増えたことがすごくうれしいし、まわりの人が期待してくれるのがうれしい」と笑顔がはじけた。
　「それがありがたいなって、もっともっと頑張ろうと思いました」と応援を自分自身のパワーにしているところが大きく変わったところだ。
　また、自分の目標をひとつずつしっかりクリアしていっている。「ステップ・アップ・ツアーでしっかり準備して、ツアーに上がってきて、また準備して勝てたので、やるべきことをやって優勝し、目標だったことがひとつクリアできた。そしてすぐ次の目標に切り替えることができている」とひとつ高い目標に向かうことができている。

　そして、目標をクリアしていく過程では、「LPGAツアーでの優勝はすごく自信になりました。でも、やっぱりステップ・アップ・ツアーの4勝が自分の中でとても自信になっていたので、それが優勝につながったと思います」と過去の経験もきちんと自分のものにしている。
しっかりと語る口調から、明確な目標設定をし、ゴールに向かって進んでいることが垣間見えた。

　とはいえ、優勝以降なかなかいい成績を残せていない。
　「優勝してから、心の中にいい面では余裕ができました。悪い面では甘えが出てきてしまっている。正直言うと予選通過できればいい、予選落ちさえしなければいいという気持ちでここ2試合やってしまっていた」と反省した。「自分の中では切り替えていかないといけない部分だと思っている。勝ちたいという気持ちが湧いてきている。もっともっと勝ちたいという気持ちを高めたい。そのためには自分がやりたいことは犠牲にしないと」と自分に言い聞かせる。

　「ショットの調子が上がってきた。ショットには自信がある。あとはパッティングがはいってくれたら優勝争いもできると思っている。コースはアップダウンが厳しくて、登山みたいな感じです。でもそのコースの難しさも楽しみながらラウンドできればいいなと思います。再来週には大きな試合も控えているので、そこに向けても調子を上げていければ」と気合を入れた。