ダブルVは上田桃子＝勝利の方程式

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

38th フジサンケイレディスクラシック　川奈ホテルゴルフコース 富士コース（静岡県）第2日

　プロゴルフ界で、よくいわれるジンクスがある。プロアマトーナメントで優勝すると、試合で…。とはいえ、ジンクスは明確な根拠があるわけではない。2位タイで最終日へ臨む、上田桃子はジンクスを、新たな挑戦のテーマとした。「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントはプロアマで優勝。試合でも優勝です。今回もプロアマトーナメントで優勝しました。このいい流れでいけたらいい」。実に頼もしかった。

　この日は4番で、今季初のイーグル奪取。3Wで2オンに成功し、8メートルをカップインさせた。「いやはや、天候も雨が降ったり、寒かったり。難しかった。いろいろな意味でタフなコース。ノーボギーでプレーできたことがうれしいです。でも、自己評価は70点ぐらいかな」と控えめだ。というのは、昨年まで、自身がもっとも苦手なコースだったからだろう。

　「去年、初めて優勝争いをした。今回もそういう気持ちでプレーしている。去年は後半でミスがあったので、同じ失敗を繰り返さないように。上がりの5ホールをキーにおもしろい展開になったらいいですね」と話した。天候は回復へ向かっている。これまた、好材料だ。さらに、「服を3枚、4枚と来ているより、半袖、ショートパンツのプレーはフィーリングが違う。しっかりと自分の持っている引き出しから、いいものを取り出して対応しましょう。楽しみです」と結んだ。