マスターズＧＣレディース　最終日

横峯さくらがホールインワンVで逆転女王へ望み！

　2010年LPGAツアー第29戦『マスターズGCレディース』（賞金総額1億2,300万円　優勝賞金2,214万円）の最終日が兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部（6,502Yards　Par72）で行われた。

　天候：曇り、気温：21.1℃、風速：4m。曇り空のなか迎えた最終日。最終組3人による熾烈な優勝争いを制したのは横峯さくら。7番ホール195ヤードのパー3でプロ入り後、自身初となるホールインワンを決めて流れに乗ると、猛追する馬場ゆかりを1打退け今季2勝目。賞金ランキング1位を独走するアンソンジュ（韓国）とは残り5試合で約3,281万円差となり、逆転賞金女王へ望みをつないだ。1打差の2位には馬場ゆかり。さらに2打差の3位には、全美貞（ジョンミジョン・韓国）が入った。

　5番ホールでは20ヤードをSWでチップイン。7番ホールでは9Wでホールインワンと、前半はまさに“神懸かり的”なゴルフを見せた横峯。「入って喜びましたけど、まだ7番ホールだったので、あんまりはしゃいじゃいけないと思って、絶対に気を抜かないようにと言い聞かせていました」と会場の興奮冷めやらぬ雰囲気にも冷静に対応し、続く8番で、すかさずバーディーを奪った。後半に入ると馬場ゆかりが横峯を猛追。3打差あった差は1打差まで迫り、一気に緊迫した展開となった。そんな状況下でも「今までは優勝争いが多かったのかなという気がしていたんですが、今年は1勝してから今日まで凄い間があったので、これはチャンスだと思いました」という優勝への執念が、久々のチャンスをモノにさせた。

　この優勝で賞金ランキング首位のアンソンジュとは約3,281万円差。昨年同様、逆転女王への可能性も出てきたが、「諦めずに頑張ると言えば良いですけど、それは内心思うことで、今は少しでも追いつきたい気持ちですね。私自身調子も良くなってきて、ここでそれを言ってしまうと、自分にプレッシャーになってしまうので、今はとにかく頑張る事ですね」と慎重な姿勢。残りはあと5試合。最後の気力を振り絞って、ベストのプレーを目指す。

2位　馬場ゆかり
「今日は本当にナイスラウンドだったと思います。（横峯）さくらちゃんのホールインワン勝ちですね。良く追いついたと思います。アテストでさくらちゃんは『緊張したー』って言っていたので、そういうプレッシャーをかけられたのは良かったですね。悔しいけど頑張った結果なので。毎週毎週上位で戦っているのは信じられないくらい成長したなと実感するので、あとは順番を待つしかないかな。さくらちゃんがホールインワンをした時点で、絶対に諦めちゃいけないと言い聞かせて、少しでも追いつくことが出来たので、自分の目標はクリア出来たと思います」。

3位　全美貞
「今日のゴルフ自体はまあまあでしたね。自分のプレーをしようと心がけました。（修正するところなど）やる事が沢山あると思います。今週はパットが良くなかったんで、そのあたりを。（来週はディフェンディングだが？）特には気にしていないです。いつも通り自分のゴルフをするだけです」。

4位　ポーラ・クリーマー
「（前半のチャージ凄かったですね？）昨日言ったとおり、早い段階から巻き返して、いいスタートを切れたと思います。10番は残念ながらボギーで、出だしの勢いは続きませんでしたが、全体を通して良いリズムでいけました。昨日、今日といいプレーが出来ましたし、良い状態で手ごたえを感じることが出来たので、（残り）3試合で優勝を狙える位置にこぎつけたらと」。