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2019.5.9

首位のペソンウ 覚悟のリ・スタート

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 2019年LPGAツアー公式戦の第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)が5月9日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,560ヤード/パー72)で開幕。大会第1日は、絶好のコンディションに恵まれ大混戦になった。首位は4アンダーのペソンウ。1打差の3アンダー、2位タイに大出瑞月、笠りつ子、ディフェンディングチャンピオンの申ジエなど6人がつけた。(天候:曇り 気温:22.1℃ 風速:4.8m/s)

 ついに、ベールを脱いだ。今季から、LPGAツアーへ本格参戦したペソンウが4アンダーで絶好のスタート。「コースが、とてもキレイでした。でも、難しいセッティング。おかげで、より高い集中力を発揮できたと思います。5つのバーディーをとったというより、1ボギーで収めたことを評価したい。上デキです」とうれしそうだった。

 そして、同組でプレーした三ヶ島かな、脇元華へ感謝を伝える。「同組の3人、スタートホールでオールバーディー発進。相乗効果というのか、素晴らしい流れを引き寄せることができた」と加えた。

 また、この日の会心の1打は-の質問に、「11番のバーディーパットだと思います。約9メートルもあった。カップインしないと思ったけど、最後のひと転がりで吸い込まれたのです。印象的でした」と言葉が弾んだ。今大会は、2週ぶりの実戦。痛めていた右ひざの治療をするため、韓国へ帰国していた。同時にもう一度、自分を見つめなおし、覚悟を決める大事な期間だったという。

 「LPGAツアーでキャリアを終える。日本で引退します」と改めて言葉にする。来日を決めたのは高校2年。そのために、周到な準備を重ねてきた。「日本で生活するのは、私の夢。嵐が大好きで、文化を勉強するうちに将来は日本で、と思いました。本来なら、2年前に来日する計画だったけど、まだまだ私のゴルフスタイルの基礎が固まっていない。去年、韓国ツアーのランキングは2位だったけど、これなら大丈夫。ようやく、自信がつきました」と話す。

 来日したのは、両親と一緒。さっそく、車を購入してツアーを転戦中だ。一方、弟がひと足早く、日本の大学へ留学するなど、自身の夢へ家族も積極的なサポートを行った。退路を断ったのは、それなりの覚悟の表れ。というわけで、ファンにもやさしい。ホールアウト後には今大会から、名刺代わりのマーカーを配布。サインを求めるファンにサプライズを用意した。

 「5つのカラー、パターンをつくりました。きょうは、グリーン。あすは、どのカラーを選ぼうか考えています。皆さんに喜んでいただきたい」とサービス精神も旺盛だ。さて、ごひいきの嵐は2020年に活動休止を発表している。「すごく、さびしいけど、個人でメンバーの皆さんは活動するのでしょう。私は、ずっと応援します」と宣言。2週間のインターバルは今大会に備える、嵐の前の静けさだったのだろう。

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