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2019.5.24

河本結 リボンでキリリ ピンチも泰然

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第12戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が5月24日、愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部・石野コース(6,482ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は大混戦。5アンダー、首位タイに淺井咲希、河本結、ペソンウ、松田鈴英の4人が並んだ。1打差の5位タイは吉本ひかる、有村智恵など5人がつけた。2戦連続優勝を狙う渋野日向子は2オーバー、60位タイ。
(天候:晴れ 気温:28.7℃ 風速:2.7m/s)

 ピンクのリボンが5月の風になびいた。河本結がキリリと、攻めのプレーを展開。6バーディー、1ボギーの67をマークし、首位に立った。ギャラリーの視線をくぎ付けにしたのは、パー4の5番。残り164ヤードの第2打だった。それほど深くはないラフとはいえ、ピン方向には大木がそびえる。インテンショナルフックで狙いを定めた。

 7Iで、木の右側へ打ち出し、ボールは左に曲がりピン方向へ。30センチにつけるミラクルショットは、ギャラリーをうならせた。「思い切って、木の右側から狙いました。25ヤードぐらい曲がったかなあ。イメージ通り。あの1打できょうの良い流れがつくれたと思います」と振り返る。

 あらゆるシーンを想定し、練習するのは当然といえば、当然。ただ、ちゅうちょなく実戦投入できたのは、自の裏付けがあればこそだ。「8Iで、曲がり幅をイメージ。フックとスライスの両方を練習している。だから、曲げるのは得意。試合で活かせたことがうれしい。フックは目標へ対し、フェースを左側に向けて、スタンスをクローズに構える。スイングは変わらない。スライスはその逆。とても、シンプルで簡単です」と解説している。

 前週終了時のバーディー数116は、LPGAツアーで断トツの1位。ツアー初Vを15アンダーで飾ったように、ハイスコアの戦いを得意にしている。「結果を気にしない。コースにもよるけど、ガンガン攻めることを意識している。たとえ失敗でも、同じミスを繰り返さなければいい。メリハリをつけて、自分のスタイルを貫くだけです」。信念はゆらぐことがない。

 魅せるプロとして、リボンのコーディネートも手抜きなし。この日は、白のウェアに鮮やかなピンクが映えた。「ウェアが白。私はブルーか、白のイメージでした。しかし、けさ、母がセレクトしてくれた。毎試合、20色ぐらいを持参する。もちろん最終日は、タイガーと決まっています」。より、闘志をたぎらせるため第2日も、アグレッシブに行く。リボンの騎士は颯爽の2文字がよく似合う。

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