2019.5.25
川岸史果 大歓声を背に鮮やか逆転V
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『ツインフィールズレディーストーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が5月25日、石川県小松市・ゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース(6,502ヤード、パー72)で行われた。今大会の特別後援、加賀電子所属・川岸史果が、通算9アンダーで逆転優勝を飾った。1打差の通算8アンダー、2位はサイペイイン。通算7アンダーの3位には、ヌック・スカパンが入った。(天候:晴れ 気温:27.9℃ 風速:2.1m/s)
18番グリーンに、大歓声が鳴り響く。「私も興奮したし、ギャラリーの皆さんも燃えたのではないでしょうか。すべてが完璧でした。17番の第2打から4Uのイメージが良く、きのうと同じように、最終ホールは2ショット連続の4Uです」。第2打は、残り189ヤードだった。決してやさしいショットではない。ましてや、サイペイインと首位に並んでいた。プレッシャーがかかる難しい状況でも、ピン手前3メートルに付ける。「サイ選手の調子が良さそう。もしも、プレーオフになっていたら勝敗はわからない。だから、絶対にカップへ入れよう」と闘志がたぎる。
バーディーを奪い、渾身のガッツポーズで復活をアピールした。終盤の猛チャージ。逆転勝利で会場が湧いた。石川県は父、川岸良兼の故郷。また、所属する加賀電子が特別後援という大一番だった。「私の地元は横浜でも、ものすごい声援をいただいた。史果ちゃん頑張れ。優勝…など、声援が励みになりました。集中してプレーしようと気が引き締まった。後半、10番からの3ホールは、すべて下りの1-3メートルのパーセーブです。もし、ボギーをひとつでも叩いていたら、勝負の流れが変わったと思う。終盤の4ホールで、3バーディーへつながったのでしょうね」と解説している。
6月は、LPGAツアーへ挑戦。「ヨネックスレディスゴルフトーナメントに出場します。あとは、アース・モンダミンカップなど3試合は、選考会からチャレンジする。今回のように、難しいセッティングで優勝できたことは自信になります」と力強く語った。勝負の6月。新たな挑戦が始まる。
次戦へ-ひとこと
サイ ペイイン(2位:-8)
「ボギーが2個あったことは残念。しかし、楽しめました。きょうは緊張もしなかったし、川岸さんと良い雰囲気でお互い、引っ張り合って、いいプレーをできた。15番は、川岸さんが長いバーディーパットを沈めた後、私もバーディーを入れ返すなど、とてもいい試合だったと思います」
ヌック・スカパン(3位:-7)
「自分の思い描いたプラン通り、プレーができた。バーディーが欲しいというわけではなく、すべてがマネジメント通り。ノーボギー、最終日のベストスコア賞がすごくうれしいです。ツキは毎日あるわけではない。4連勝するのは難しかったけど、また次の試合でベストを尽くしたい」
米澤 有(4位:-5)
「今シーズン、ショットの調子がいまひとつだったけど、きょうは一番というぐらい気持ち良くクラブが振れた。ノーボギーのラウンドは本当にうれしい。前週もコースセッティングが難しくて、課題が浮き彫りになったけど、今週はその課題へ挑戦し、クリアできたと思います」
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