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2019.5.31

原英莉花 ヘンな自信と神のパター

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第13戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が5月31日、静岡県浜松市・グランディ浜名湖ゴルフクラブ(6,560ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は第90期生の黄金世代が大活躍。原英莉花が6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位タイは河本結、渋野日向子。(天候:曇り 気温:24.9℃ 風速:2.3m/s)

 気がつけば単独首位。原英莉花が6バーディー、ノーボギーの6アンダーと絶好のスタートを切った。とはいえ、その表情にはあふれるばかりの笑みが見られない。「やれることをしっかり、という感じです。今回はショットの調子がよくない。ただ、その分はパッティングでしのげた。私の目指すナイスプレーとは違うけど、結果が少ないスコアでホールアウトだったみたいな…。そんな印象でした」という。

 複雑な感情とは対照的に、見る立場にすれば、それはもうため息がもれるほどすごかった。2オン狙いの16番ではピン奥、残り20ヤードの第3打を2メートルに寄せ、楽々とバーディーを奪った。また、18番は120ヤードの第2打を、PWでピン右4メートルからのバーディーフィニッシュ。「きょうは、ヘンな余裕があった」と漏らす。この日、使用したのは師匠と仰ぐ以上に、「神です」と大まじめに話す、ジャンボ尾崎からプレゼントされた逸品。

 KKT杯バンテリンレディスオープンの会場、熊本カントリークラブで代理が記したメッセージとともに送られてきた。それ以前には、ピン型を使用していたが、マレット型でしかも1インチ長い。「すごく悩んでいる時、いただいたもの。ミスヒットが多かったから、見立ててくださったのでしょう。1インチ長いのは、もっと上からボールを見て、視野を広くということでしょうね」。また、注意書きには、「始動する時、ひとつ動作を入れる」と書かれていた。

 しかし、即効があるわけではなかった。約1カ月の使用で、この日を迎えたのだ。「2週前から、パッティングの調子があがってきたのがわかった。ハンドファースト気味にして、パッティングがスムーズになったと思う」と感触を得ている。一方で、飛ばし屋有利の前評判が高い大会だ。「飛距離が今年は落ちている。クラブを模索中だし、飛距離が出るという意識がない。でも、コースとの相性は良さそう」と言い聞かせるように語った。

 ヘンな自信が、確信へ変化するのは、いつ。もちろん、LPGAツアー初Vを飾った時だろう。

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