中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン　2日目

18歳・野村敏京が首位堅守　2打差にアンソンジュ

　2011年度LPGAツアー『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の2日目が、愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部 石野コース（6,444Yards／Par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：27.8℃、風速：1.5m。気温が上昇し、厳しい暑さとなった2日目。上位陣がスコアを伸ばすなか、首位スタートの野村敏京は4バーディー・1ボギーの69のラウンドで通算9アンダーとし、首位を堅守。宮里藍に次ぐ史上2番目の年少優勝へ向け、首位で最終日を迎える。2打差の2位にはアンソンジュ（韓国）。さらに1打差の3位には笠りつ子が続いている。

　単独首位からのスタートに「最初の方で少し緊張しました」という野村だったが、前日同様ショットの安定度は抜群。9番では「風を意識しすぎるあまりスイングが早くなってしまいました」とティーショットを左に曲げて今大会初のボギーを喫したが、それ以後はピンチらしいピンチも無く、ルーキーとは思えない落ち着きぶりで予選2日間を終えた。「ボギーをしないのが目標だったのですが、パー5でボギーにしてしまって、先生にあとで何を言われるか…」と69の好スコアにも、この日唯一のボギーに本人は反省しきり。明日は国内プロデビュー戦での優勝という快挙に挑むが「優勝を絶対すると思ったら、頭が真っ白になってスコアに影響するので、守る気持ちを持ってやりたいです」とあくまで自分のスタイルを貫く構え。大観衆が見守る最終日に、非凡な才能を発揮できるか注目だ。

　そしてこの日2位に浮上したのが、昨年の賞金女王・アンソンジュ。「今日はミスもなく、大きなチャンスもそんなに無かったです」と振り返ったが4バーディー・ノーボギーの68をマークし、今季2勝目へ絶好の位置につけた。首位を行く野村とは今週の練習ラウンドで共にプレー。「1回だけのラウンドでしたが、彼女の強い気持ち、技術を見て、素晴らしい選手だと思いました」と絶賛した。しかし今回はホステスプロとして臨む大会だけに、先輩プロの意地を見せたいところ。「ピシッと何かを見せるよりは、自分のプレーを見せられれば満足です」と自らのプレーで女王の貫禄を示すことが出来るか。

　首位と1打差からスタートした笠りつ子は、この日はバーディーこそ1つにとどまったが、ノーボギーの71。「チャンスはそこまで無かったですが、それよりも耐えた部分が大きです」と明日に繋がる我慢のゴルフで、首位の野村と3打差の好位置につけた。「気持ちの面ではちょうどいいくらいの差。チャンスは無くはない。最後までどうなるかわかりませんね」とプロ6年目での悲願の初優勝を狙う。

大山志保 （4位タイ：-5）
「（暑さの中でのプレー）暑いほうがいいですね。ここ2、3週間は暖かくなってきたのでヒジの調子がいいです。ショットはアイアンが結構ついてるけど、突然3パットしてしまったりすることもあるので…。もう少しドライバーでフェアウェイキープできたら。少しずつ良くなってきています。（試合ごとのテーマは）まずはベスト10に常に入れるようになること、それから優勝を意識してやっていきたいです」。

上原彩子 （4位タイ：-5）
「今日は全体的に良かったです。パットが入ってくれましたし、いい流れに乗れていたと思います。先週はラインが読めなくてパットに苦しみましたけど、今週はイメージが出てますね。調子はいいです。今週はホステスプロなので結果も必要になりますし、気持ちだけは絶対に負けないようにしています。明日はバーディー合戦になると思うので、攻めの気持ちを忘れずにやっていきたいです」。

木戸愛 （4位タイ：-5）
「（6バーディー・ノーボギー）66は試合では自己ベストです。ノーボギーも初めてです。意識してなかったのが良かったんだと思います。ショットの調子はずっと良いので、昨日のプレー（1オーバー）が悔しかったぐらいです。昨日はマネジメントミスがオーバーパーに繋がってしまいました。（明日に向けて）こういう位置にいられることは嬉しいし幸せなので、その気持ちを忘れずに思いっきりやります」。

大城さつき （4位タイ：-5）
「今日は16番のボギーをのぞけば完璧なゴルフでした。ショットはいま直している段階なので、それにしてはいい感じです。私はフックが持ち球だったんですが、フェードに変えています。フックだと曲がったときにミスが大きくなってしまうけど、フェードなら曲がり幅が小さくて済むので。レギュラーツアーで最終組近くでやるのは初めてなので、明日はまず雰囲気を楽しんで、それに結果がついてくれればいいなと思います」。