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2019.6.6

山城奈々 苦悩の先に

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第6戦『日医工女子オープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が6月6日、富山県富山市の八尾カントリークラブ(6,412ヤード、パー72)で開幕。大会第1日、ステップ・アップ・ツアー2勝をマークしている山城奈々が、5アンダーでトップに立った。1打差の4アンダー、2位に竹山佳林。さらに1打差で佐藤絵美、坂下莉翔子、スタイヤーノ梨々菜が続いている。(天候:晴れ 気温:26.1℃ 風速:1.1m/s)

 豪快なショットのイメージがある山城奈々。きょうはアプローチとパッティングに冴えを見せる。「自分でもビックリ。ノーボギーは奇跡ですよ。きょうは満点。いや120点ぐらいかな。何回かボギーを打ちそうな場面もあったけど、アプローチとパッティングでしのいでパーが取れた」とラウンドを振り返る。ティーショットでドライバーを選択したのは、わずか1回。3番ウッドも2回で、大半は21度のアイアン型ユーティリティーで1打目を打ったという。「去年からドライバーはあまり使っていません。自分でもどこに行くかわからないんです。ビビって振れないです」と2016年にステップ2勝を挙げたころと違い、ドライバーショットの悩みは深い。あらたに、アプローチとパッティングの技術を磨き、新スタイル確立を模索する。

 最終9番ホールでは、21度のアイアン型ユーティリティーでティーショットし、第2打は3番ウッド。「アイアン型ユーティリティーでティーショットして、2打目で3番ウッドはおかしいですかね。でもセカンドショットは気持ちよく振れました。3打目も完ぺき」。残り80ヤードを58度で1メートルにピタリと寄せ、バーディーで締めくくった。

 3週間前、静ヒルズレディース 森ビルカップの第2日に、同級生で親友の大山亜由美の訃報が届くと、すぐに山城と山本景子が率先して選手全員分の喪章を作り始めた。「正直まだ信じられないです。1年間、一緒に住んでいたこともあった。私と違って、負けず嫌いでした。ドライバーも気持ち良く振っていたイメージしかない。あんな感じで私も振りたいなとは思うけど、いまは我慢の時期。亜由美もきっと応援してくれていると思います」。

 3年振りの頂点に向け、最高のスタートを切った。

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