サントリーレディスオープンゴルフトーナメント　1日目

アンソンジュ、リエスドが首位発進

　2011年度LPGAツアー『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）の初日が兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部（6,499Yards／Par72）で開催された。

　 天候：曇り、気温：23.3℃、風速：3.4m。薄く雲がかかった天候の下スタートした初日。5アンダーで首位に立ったのは、昨年の賞金女王・アンソンジュ（韓国）とリエスド（韓国）の2名。1打差の3位には同じく韓国のイジウが続いている。米ツアーから帰国参戦の宮里藍は2アンダーの8位タイにつけた。

　「今朝、気分が落ち込んでいて、何故か気持ちが上がっていかなくて」と言うように、ボギー先行のプレーとなったアン。しかし「後半、キャディーさんと話しているうちに気分転換できて、調子が戻りました」とその後は本来の調子を取り戻し、6つのバーディーを重ねた。先週は「1年7、8ヶ月ぶり」という韓国女子プロゴルフツアー（KLPGT）に参加し、2位の好成績を挙げたアン。「久々の韓国で何故か心地が悪く、日本とコンディションが違うので疲れました」と大きな収穫は無かったようだが、「（日本に帰ってきて）友達と会えて嬉しいですし、日本でプレーすることが楽しいんだなって思っています」と、日本ツアーへの愛着はますます強まったようだ。今大会は公式戦以外では唯一となる4日間大会。「メジャーのようにすごく難しいコースで、今日のスコアには満足です。残り3日間調子を上げて、もっと良いゴルフをみなさんに見せたいです」と、普段より1日長い試合も望むところ。「今週は集中したいです。我慢のゴルフになると思います」と早くも優勝が射程圏に入った。

　そして同じく首位に立ったリエスドは、今季初の初日アンダーパーをマーク。「パットが1番良くて、結果バーディーが6個も取れました。今日は10番からのスタートでこのスコアには満足です」と好結果に意気揚々。4日間大会については「いい成績が残せていないです」と不安を口にするが、2008年の日本女子オープンでは、難コースを舞台に3日間首位を守り続け、最後まで熾烈な優勝争いを演じたのは記憶に新しいところ。「今週は自信を持って最後まで頑張ります」と難コースで知られる今大会で浮上のきっかけを掴みたい。

米山みどり （4位タイ：-3）
「パー5でバーディーを取れてるので、スコア的には良かったかなと。バーディーチャンスを外したところもあるけど、アイアンはまあまあ良かったですね。ピンポイントで打っていかないと、とんでもないところからロングパットしないといけなくなるので。（明日以降は）グリーンが硬くて、天候次第では難しくなると思うので、しっかりジャッジして攻めていきたいです」。

茂木宏美 （4位タイ：-3）
「今日はラフに入ったところが何ヶ所かあったけど、グリーンを外したときに上手くパーが拾えたし、チャンスについた時は確実に決められたので、そういう意味ではアプローチもパットも良かったと思います。（優勝直後の）先週はちょっと空回りしてたところがあったので、今週は一度リセットして新たな気持ちでやろうと。（4日間大会は）体力面より集中力を上手くコントロールするのがカギだと思います」。

前田久仁子 （4位タイ：-3）
「（古閑美保欠場の繰り上がりで急遽出場）出場できたことは嬉しいけど、複雑な気持ちです。『美保の分も頑張ってくるね』と言って出てきました。（立ち上がり3連続ボギー）いつもは2時間前に来て、ご飯を食べて練習に入るんですが、今回はリズムも掴めないながらの3ホールでした。このままじゃいけない、と思っていたら、そこからバーディーがきて頑張れました。今日は今日で終わったので、明日はまた気持ちを切り替えて頑張ります」。

上原彩子 （4位タイ：-3）
「前半はパットが入ってくれて4アンダーでしたが、後半はフェアウェイを外したりして、上手くリカバリーできずにボギーが出ました。パッティングもショットの感じも今日は良かったですね。4日間、全部フェアウェイを捉えるのは難しいのでそこは割り切って、そこからどういう風にリカバリーするかを考えていきます」。

宮里藍 （8位タイ：-2）
「今日は朝から体の調子が良くて、ショット、パット、アプローチも良いフィーリングだったので、（立ち上がりに）2つボギーがきても焦る気持ちはなかったです。精神的にいい状態で回れたと思います。（アマチュアが上位に2名）私もサントリーのアマチュア枠で出場させていただいて、いろんな経験をさせてもらったのが大きかったです。こういうチャンスをつかんで若い子が出てくるのは素晴らしいことだと思います」。