サントリーレディスオープンゴルフトーナメント　最終日

アンソンジュが接戦を制し今季2勝目
賞金ランキングトップに　

　2011年度LPGAツアー『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）の最終日が兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部（6,499Yards／Par72）で行われた。

　天候：曇りのち雨、気温：21.9℃、風速：1.2m。次第に雨脚が強くなるなか行われた最終日。アンソンジュ（韓国）、有村智恵の最終組2人による熾烈な優勝争いは最終ホールまでもつれこんだが、有村がこのホールでボギーとしたのに対し、アンが2オン2パットのパーでまとめ、勝負あり。アンが今季2勝目を挙げ、賞金ランキングで再び首位に返り咲いた。
　また、この大会終了時の賞金ランキング上位5名が、7月末に行われる『全英リコー女子オープン』への出場権を獲得した。

　「今日は有村選手との接戦で、私自身パターが決まらず苦労したんですけど、彼女も良いプレーをしていて、彼女のプレーがなければ私の良いプレーも無かったと思います」と最後まで優勝を争った親友の有村智恵をたたえたアン。最終18番パー4では見事2オンに成功し、約50cmのウイニングパットを残したが、同伴競技者の茂木のパットを待たずに“お先に”カップイン。「マークをすると外れると思い、あまりの緊張に“お先に”をしてしまいました」と緊張はピークに達していたようだ。「日本でプレーする前は、4日間大会が苦手でした。いつも最終日に成績を落としてしまっていたんですが、今日は最後まで集中できて、そうできたのも、日本の皆さんの温かい応援のおかげです」と今季2つめの栄冠にも感謝の言葉を忘れない。この優勝で今季の初優勝時以来、再び賞金ランキング1位に立ったが「1位は嬉しいですけど、まだシーズンが残っているので、大きな意味はないと思います。日本にはまだ素晴らしい選手がたくさんいますし、最後まで自分のゴルフをしっかりすると心に決めてプレーします」と最後まで謙虚に語ったアン。今後は国内のみならず、海外メジャーでの活躍を期待したい。

有村智恵 （2位タイ：-13）
「（最終ホールでセカンドショットをバンカーに入れ、ボギー）バンカーショットは30ヤードくらい。ピン手前3、4ヤードぐらいにマウンドがあるので、それを越えればパーはあるなと思ったんですけど、あれを決められないところに、まだ自分は『持っていない』のかなと感じました。（ホールアウト後にアンさんと話を？）インコースに入ってからもお互いに頑張ろうと話してて、どっちかが勝ったらご飯をごちそうしようなんて言ってたんです。日頃から仲が良いので。本当にいい戦いだったと思います。今日は終盤に韓国選手がたくさん上がってきて、最後の最後まで粘る力というのはさすがだと思うし、でもそのおかげで私たちもレベルアップしてると思うので、プラスに考えたいですね。バックナインであと3つ4つは伸ばしたいと思っていたけど、そこでバーディーが取れなかったのは負けてしまう内容だったなと今は思いますね。もう少し練習しなきゃいけないところもあるし、久しぶりに最終日・最終組で緊張したけど、いい緊張感で戦えました。この後もこの緊張感を忘れないようにプレーしたいです」。

李知姫 （2位タイ：-13）
「（今日は）パットが全然ダメだったので、途中で今日は厳しいだろうなと思っていましたね。今日は難しいと思いましたが、本当に優勝したいですよね。今日はちょっと足りなかったと思うので、次頑張ります」。

茂木宏美 （4位タイ：-11）
「パットのタッチが合わなかった1日でした。（優勝したヨネックスから好調ですが）そうですね。でも今日はティーショットが安定しなくて、そうなると先頭集団にはついていけないと思うので、そこを修正して来週から頑張りたいと思います」。

横峯さくら （9位：-9）
「（12番から6連続バーディーで最後も取りたかった？）気持ちはありましたけど、ボギーを打たなかっただけ良かったかな。前半は昨日と同じところでボギーを2つ打って、もったいなかったけど、後半は良いプレーだったので。来週も優勝争いに加われる位置にいられると思うので、調子をキープしたいです」。

宮里藍 （11位：-7）
「（今日は）内容はすごく良かったです。前半2番、5番でカップに嫌われて入らなかったので、流れに乗れませんでしたが、我慢してプレーが出来ました。（4日間）大きなミスもなかったですし、自分のフィーリングは良かったので、良い形で終われたと思います。（今後メジャーなど）1、2つパッティングが決まってくれれば流れが変わるゴルフなので、欲張らずに、良い形でメジャーに入りたいですね」。