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2011.8.14

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日

アンソンジュがプレーオフを制し、今季3勝目

 2011年度LPGAツアー『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が長野県の軽井沢72ゴルフ 北コース(6,603Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:29.0℃、風速1.4m。強い日差しのなか行われた最終日。歴代賞金女王3人による熾烈な優勝争いは、通算16アンダーで並んだアンソンジュ(韓国)と福嶋晃子によるプレーオフに持ち込まれ、プレーオフ2ホール目で約11mのバーディーパットを決めたアンが今季3勝目。史上最速の36試合で生涯獲得賞金2億円を突破した。6打差の3位タイには横峯さくらと金ナリ(韓国)が入った。

 まさに手に汗握るマッチレースとなった優勝争い。アンが出だしの1番でバーディーを決めて首位を行く福嶋に追いすがると、首位の福嶋も2番でバーディーを奪う。その後も一進一退の攻防を続け、福嶋がアンに1打リードして前半を終えた。後半に入るとアンが猛チャージ。10番、11番を切れのあるアイアンショットでバーディーを奪い福嶋を逆転すると、12番では6mのパーパットを残すピンチを迎えたが、これを見事に沈めてパー。これで勢いに乗り14、16番でもバーディーを奪ったアンだが、追いかける立場になった福嶋も13番からの4ホールで3つのバーディーを奪い、再びアンに追いつく。そして両者一歩も譲らず勝負はプレーオフに突入した。

 プレーオフ1ホール目はアンが2オン2パットのパー。福嶋はセカンドショットをグリーン手前に落としてしまうものの、見事なアプローチでパーをセーブ。プレーオフは2ホール目に突入した。ティーショットは2人ともドライバーを持たず、共にフェアウェイの中央へ。しかしアンのボールはディボット跡にあり、非常に難しいライ。「とにかくグリーンのどこかに乗せようと思いました」という135ヤードのセカンドショットはピン奥約11mにオン。対する福嶋のセカンドショットは、やや左にそれ、ピン手前約6mのカラーに止まった。「最初はスライスして最後にフックするスネークライン」と難しいパットが残ったアンだったが「ラインは読めていました。それまでロングパットがショートしていたので、強気に打とうと思いました」と勢い良く打ったボールは予測通りの曲線を描き、カップに吸い込まれた。続く福嶋のバーディーパットは惜しくもカップの右をそれ、長きに渡った戦いに終止符が打たれた。

「今日はプレーオフ前のプレーも含めて100点満点です。福嶋選手は強い選手ですし、日本では伝説のプレイヤー。その選手に離されないようにとだけ心がけたのが良かったです」とこの日を振り返ったアン。同組の福嶋の圧倒的な飛距離については「福嶋さんの飛距離を意識していたら自分らしいプレーは出来なかったと思います。かっこいいなぁと思って豪快なショットを眺めていました」と飛距離に定評のあるアンもさすがに福嶋にはかなわなかったが、方向性では同組の2人を上回っていた。「今年は海外に行って体調を崩してしまい良い結果も出せず、余計日本が恋しくなりました。でもエビアンマスターズの時に予選落ちをして、日曜日に優勝した宮里藍さんに付いて回ったんですけど、宮里さんは緊張しているはずなのに堂々としていて、そのしぐさや姿を見て、私にはまだまだ足りないものがたくさんあると思いました」と海外ツアーで得た経験は大きかったようだ。「これからも日本でプレーし続けます。私は韓国人ですけど、日本の代表というつもりでプレーしています。これからもそうありたいし、そのために努力し続けます」。大好きな日本の地に戻っての今季3勝目は、日本の賞金女王としての自覚と自信を取り戻す勝利となった。

福嶋晃子 (2位:-16)
「前半でバーディーを取れなかったのが大きかったですね。前半がちょっと残念だなという感じです。(後半逆転されても)マイペースで行こうと。ボギーはそんなに出ないと思ってバーディーチャンスが来るのを待っていたら、上手く取れたので離れずにくっついて行こうと。(プレーオフは)ティーショットがカギで、セカンドの距離が中途半端だったので良い距離が残らないかなと思っていましたが…。最後のアンさんのパットは本当に見事でした。こういうチャンスはものにしたいと思っていましたが、こういうゴルフをしていればまた(優勝の)チャンスは来るだろうし、ここで上位に来られたのは良かったです。(ディフェンディングチャンピオンの来週は)気持ちを切り替えて、また相性のいいコースだと思うので、頑張りたいです」。

横峯さくら (3位タイ:-10)
「(優勝争いに)参戦できませんでした。ショットは良くなってきましたが、最終的にパッティングになってくるので…。ショットが戻ってきた分、少しは戦えるようになってきたかな。(他の2人は)すごいですよね。バーディー合戦という感じで距離もすごいですよね。完全に負けていました」。

金ナリ (3位タイ:-10)
「前半は良い感じでパーをキープする事ができて、チャンスで決める事ができました。今季最高の3位タイという順位はハッピーだと思います。先週は予選落ちしましたが、調子も立ち直ってきましたし、この調子がいいのを保っていきたいです。(今後は)これからの自分に期待したいです」。

藤本麻子 (5位:-9)
「チャンスについた所でいまひとつ決められなかったですね。ドライバーがラフに入る事が多くて、バーディーチャンスに付けられなかったです。(8番のチップインは)前半バーディーを打ち切れなかったので、気持ちが良かったです。(後半戦は)最後はパッティング勝負なので、自分の思った所に打てるような練習をしていきたいです」。

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