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2011.9.17

マンシングウェアレディース東海クラシック 2日目

大山志保が3年振りに単独首位で最終日へ

 2011年度LPGAツアー『マンシングウェアレディース東海クラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の2日目が愛知県知多郡の新南愛知カントリークラブ・美浜コース(6,416Yards,Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:28.5℃、風速:5.7m。時折雨が降る不安定な天気となった2日目。強風が吹く難しいコンディションのなかスコアを伸ばしたのが、首位と2打差でスタートした大山志保。8バーディー・3ボギーの67をマークし、通算8アンダー。2008年6月以来となる、単独首位で最終日を迎えることになった。1打差の2位には服部真夕。さらに2打差の3位にはプロ6年目の福田裕子が続いている。

 5m以上のバーディーパットを5つ決めるなどこの日はパッティングが絶好調だった大山。「特に何も変えていないのですが、たまたまパッティングが入りました。今年1番です」と本人も驚きを隠せない。一気に復活優勝へのチャンスを迎える形となったが、好調の兆しは先週からあった。「それまでフックラインやストレートラインがどうしても左に行ってしまって、5月からずっと悩んでいました。打ち方が悪いと思って凄く練習をしていたのですが、どうしても治らなくて。それで先週パターのフェースバランスを見てもらったら、トゥ(先端)寄りになっているよと言われて。自分では今まで気づかなかったのですが、フェース(中央)寄りにバランスを変えたことで左に出ることもなくなりました」ときっかけを掴んだかに見えた。しかし、「いままでの打ち方をすると、今度はショートパットが右に外れてしまって」と感覚が掴めず、先週は結果的に予選落ち。今季初となる予選落ちに「2日間くらいは落ち込んだ」と苦しんだが、「結果にこだわらないで一打一打に集中しようと決めたらいい結果になりました」と迎えた今週は本来のパッティングが戻り、バーディー量産につながった。

 本来、ショットには絶対的な自信がある大山だが、2009年に肘を痛めてツアーを長期離脱してからは「以前は構えたら迷いなくラインも綺麗に出ていました。それが今はしっくり来ない。以前は打てたという自分と常に戦っています」と試行錯誤の毎日。それでも「前に戻そうとするのは難しいので、新しい自分を作ろうと思っています」と前向きでいられるのはツアーに出場できることへの感謝が表れからだ。今季、選手のまとめ役であるミーティング委員長に就任した大山。東日本大震災後は選手代表として様々なチャリティー活動に積極的に参加した。「東北の震災もあって落ち込んでいる方も大勢いらっしゃる。私も左肘が痛んで、それが両肘になって「もう復帰はできないなぁ」と希望を失いかけたこともありました。でも目標を見つけてもう一度優勝したいと思って、諦めずに頑張った結果、カムバックできました。東北の人たちとは比べものにならない小さいことですけど、前を向いて少しでも前へ進んでいる姿を見てもらいたいと思います。いいプレーを見てもらって、がんばろうという気持ちに少しでもなってもらえたら」。勝利への確かな手応えを掴んだ今日のプレー。復活への思い、そして被災地への思いを乗せて、勝負の最終日へ挑む。


服部真夕 (2位:-7)
「今日は出来過ぎです。ティーショットがすごく良かったです。フェアウェイに行かなかったのは3回くらい。しっかり狙える位置で打てていたのが良かったです。地元で優勝争いするのは初めてですし、最終日最終組を地元で回れるのはワクワクします。これだけいい位置にいるので、今日のようなゴルフが出来れば優勝できると思っています」。

福田裕子 (3位:-5)
「今日は風を読むのが本当に難しかったですね。今年は初日が良くて、2日目落として、3日目はかなり落とすというのが多かったので、その経験が生きたのかもしれないです。明日は最終組で緊張すると思いますけど、楽しく優勝争い出来たらと思います。チャンスがあれば、もちろん上は狙って行きたいです」。

横峯さくら (4位タイ:-4)
「疲れが出ると体重が後ろにかかりやすくなっちゃうのと、アウトに上がりやすくなるのでその辺を気をつけました。昨日は勉強になりましたし、これから活きてくると思います。明日はどうなるかわからないですけど、しっかり我慢しつつ、獲れるところはとって、18ホール集中して頑張りたいです」。

金田久美子 (4位タイ:-4)
「昨日は上がりのホールで慎重になりすぎていたので、意識して早くするように心がけました。自分の中で攻めるゴルフをしていたつもりなので、明日もその調子で攻めていきたいと思います」。

有村智恵 (8位タイ:-3)
「昨日が上手く行きすぎたというか、自分のなかで自信が無かったので、その結果大きなミスを2回やってしまいました。明日もあるのでしっかり修正したいと思います」。


また、2日目の競技終了後に行われたLPGA公認の『マンシングウェア2011女子プロドライビング女王コンテスト』では、福嶋晃子が290.8ヤードを記録しドライビング女王に輝いた。

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