日本女子オープンゴルフ選手権競技　1日目

前年覇者の宮里美香ら5人が首位発進

　2011年度LPGAツアー公式戦、財団法人日本ゴルフ協会主催の『日本女子オープンゴルフ選手権競技』（賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円）の初日が、愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース（6,383Yards／Par70）で開催された。

　天候：晴れ、気温：26.0℃、風速：1m。強い日差しが降り注ぐ、好天に恵まれた初日。男子ツアーも開催されている、日本屈指の難コース・難セッティングにスコアを崩す選手が続出。公式戦では1997年以来14年ぶりとなる、アンダーパー無しの第1ラウンドとなるなか、イーブンパーで回ったディフェンディングチャンピオンの宮里美香ら５人が首位に並んだ。1打差の6位タイには藤田幸希ら4選手が続いている。

　幅を狭く絞ったフェアウェイ、深いラフ、硬く速いグリーンと、最後まで選手の気を抜かせない今回のコースセッティング。その難セッティングのなかで前回覇者の宮里美香が意地をみせた。「1番ティーの時は自分の中では緊張はしていなかったけど、すごく手が震えていました」とプレッシャーのなかスタートしたが、3番、4番と難しいアプローチを寄せてパーをセーブ。これで流れを掴んだという宮里は6番、7番を連続バーディー。この日は「練習ラウンドで想定していた」という100ヤード前後のショットと2ｍのパットが残ったことも大きかったようだ。「実践で練習していたことを出来たのは凄い収穫だと思います。連覇するチャンスは私しかないので、挑戦したい気持ちはありますけど、結果を意識したくないので、1つ1つやっていきたいです」と連覇へ向けて、最高のスタートを切った。

金田久美子（首位タイ：イーブン）
「本当に我慢のゴルフをしなきゃいけないと思っていましたが、良いゴルフだったんじゃないかと思います。3番や14番でのパーが大きかったです。18番ホールではダボだったけど、パーパットを攻めて行ってのダボなので自分の中で整理はつきました。3週前くらいから疲労感があったんですが、気合を入れすぎず楽にプレーしたことが良かったと思います。明日もバーディーは狙って取れるものでは無いので、いかにボギーを少なくするか。3、4個のボギーは仕方ないので気持ちがキレないようにしたいです」。

李知姫（首位タイ：イーブン）
「今日はショットが結構良かったので、良いスコアでまわれたと思います。後半に入ってなかなかバーディーが取れなかったので、14番のバーディーは大きかったですね。流れが良くなったポイントだったと思います。明日以降は苦しい所が絶対来ると思うので、その時にどれだけ我慢して持ちこたえられるかがポイント。最後まで諦めないでプレーできるかだと思います」。

全美貞（首位タイ：イーブン）
「今日は結構、前半ショットが曲がっていて、難しかったけど、後半はショットが良くなったので今日はナイスプレーだと思います。良いショットしても運が悪くてラフに入るところもありましたけど、自分のスイングで打って曲がればしょうがないと思っていったのが良かったと思います。明日も今日みたいに頑張ります」。

テレサ・ルー（首位タイ：イーブン）
「難しいコースでしたが、とても楽しくプレーできました。今日の結果には多少残念な点もありますが、満足しています。週の初めはショットの調子が悪かったせいか、不安でたまりませんでした。昨晩も2、３時間しか眠れなかったのですが、1番でバーディーを取れたことで、いつもの自分のプレーをすることができました。今夜はしっかり睡眠をとって、1番から自分のリズムでプレーしていきたいです」。

藤田幸希（6位タイ：＋１）
「和合ってこんなに難しいのかなと思いました。飯島さんと有村さんと3人で回っていて、フェアウェイにつけたり、バーディーを取ったら、ハイタッチしたりしながらプレーしました。今日はパットが入ってくれましたし、ラフに入らずにバンカーに入ってくれたことが良かったのかもしれません。でも本当に全ショット気が抜けないですね。明日も今日みたいな耐えるゴルフになると思います」。

有村智恵（6位タイ：＋１）
「今日は14ホール中、7ホールがフェアウェイに行ったので、ボギー数を考えれば良いセーブが出来たと思いますし、2、３mのパットもしっかり入ってくれて、アプローチにも自信を持って出来るようになったので、今日のゴルフはよく耐えたと思います。今週は日本タイトルよりも、このコースとの戦い。タイトルという余裕はないというか、1ショットに神経を使っているので、タイトルは優勝争いして最終日のバック9ぐらいで見えてくるのかなと思います」。

宮里藍（10位タイ：＋２）
「ボギーが多かったですね。それでもバーディーも結構取れてて、でも最後の4ホールで3つボギーは残念でしたけど、内容的には取るべき所で取れているし、ショットでバーディーチャンスを作れているし、初日のスコアとしてはまずまずだったと思います。今日はバンカーショットが思いのほか多かったのですが、パーセーブ出来たのが1つだと思うので、そこをもう少しマネジメントして、考えていきます」。