2011.10.2
日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日
馬場ゆかりが接戦を制し、公式戦初制覇
2011年度LPGAツアー公式戦、(財)日本ゴルフ協会主催の『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の最終日が、愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6,383Yards/Par70)で行われた。
天候:晴れ、気温:21.8℃、風速:4.4m。前日に続き、深いラフと強風という過酷な条件で行われた最終日。首位スタートの馬場ゆかりは前半で4ボギー・1ダブルボギーとスコアを落とすものの、後半を1ボギーに抑え3年ぶりのツアー優勝を飾ると共に、女子ゴルファー日本一の栄冠に輝いた。1打差の2位には笠りつ子とアンソンジュ(韓国)が入った。優勝スコアの通算12オーバーは、2001年に行われた同大会の14オーバーに次ぐ、ツアー史上2番目の最多オーバーパー優勝記録となった。
我慢比べの展開となった最終日の優勝争いの行方は、最後の最後までもつれた。首位スタートの馬場ゆかり、同組の笠りつ子が同スコアで迎えた18番パー4。ティーショットを右のラフへ打ち込んだ笠に対し、「アゲインストの風の時に、低い球を打つのは得意」という馬場のティーショットはフェアウェイ中央へ。深いラフからフェアウェイに出すのが精一杯だった笠を見た馬場は、「これまでの優勝争いの経験を思い出して、しっかり打たないと後悔すると思って打ちました」と果敢にピンを狙い、グリーン奥のカラーに運ぶ会心のショットで勝負を決めた。「こんなにスコアをオーバーして優勝できるのかと、まだ実感は湧いていなくて、夢を見ているようです」と優勝の瞬間、喜びを爆発させた馬場。賞金シード選手の中では149cmと最も身長が低いが、人一倍のトレーニングと練習量で平均以上の飛距離を生み出し、今回の悲願の勝利に繋げた。「小さいのにメジャータイトルを取れたのは勇気を与えられたと思うし、努力すれば不可能じゃない。やれば誰でもチャンスがあると伝えたいですね」。小さな馬場が手にした大きなタイトルは多くの人に感動を与える勝利となった。
笠りつ子 (2位タイ:+13)
「昨日古閑さんに1番獲りたかったタイトルだから、『りつ子獲ってきて』と言われたので、絶対獲りたかったけどダメでした。このコースはタフだったけど楽しかったし、みんな伸ばせないなか、いかにパーを取れるかというセッティングでやれたのは楽しかった。まだまだ精神的、体力的、技術的にも無いので、これからまた・・・」。
アンソンジュ (2位タイ:+13)
「4日間終えてスッキリの一言です。18ホール回って緊張しっぱなしで、特に最後のパットは手が震える程だったけど。さすが名門。さすが女子オープンという4日間のセッティング。これほど難しいコースの条件の中、プレッシャーに耐えた馬場さんを尊敬しますし、心からおめでとうと言いたいです」。
大谷奈千代 (4位タイ:+14)
「無事終わりました。大崩れしなかったのが良かった。3日目のOBから良くがんばったと思います。優勝を意識してプレー出来る様なプレーヤーじゃないので、絶対私はないと思ってボードも見なかったです。これでたぶん初シードなんで、嬉しいです」。
宮里藍 (6位:+15)
「残念な1日でしたけど、まあでも難しいコンディションで、午後も風吹いてグリーン捉えるのも難しかったので、トータル的に良いパットも決めること出来たし、自分としては、マズマズの1日だったと思います。悔いはないですね。足だったり、咳だったり、自分のメンテナンスを整えなくていけなかったので、その中で自分をコントロールは出来たかなと思います」。
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