2019.7.10
笠りつ子 復活はここから-
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニッポンハムレディスクラシック 桂ゴルフ倶楽部(北海道)
8年が経った。笠りつ子の記憶は鮮明だ。桂ゴルフ倶楽部でLPGAツアー初優勝を飾ったのは、2011年。「空気が清々しくて、気持ちがいい」と目を細めた。同時に両手をいっぱいに広げて、「ここで優勝したなぁ、という思い出は一生忘れない」と懐かしそう。残り137ヤードのウィニングショットを、ピン奥4メートルにつけたと解説。「打った場所、番手、ピンの位置を正確に覚えている」と、18番を見やった。
ショットメーカーにとって、洋芝はプラス材料が多い。通算5勝の内、3勝を洋芝コースであげている。日本のコースに多い高麗芝、野芝と比較すると、洋芝は細く柔らかい。ボールが沈みやすく、72ホールの勝負では、テクニックが常に要求される。「洋芝はすごく好き。打ち方をあまり変えないけど、ダウンブローのイメージを少し強める。しっかり芯でとらえなければ、ボールが前へ飛びません。調子がいいと、アイアンがきれいに入っている感覚がわかる。だから、このコースは、きれいに打った選手が上位へ来ます」と加えた。
また、コース以外でも、新たな刺激を求めている。最近、キックボクシングをトレーニングへ取り入れた。先輩、古閑美保から、『ゴルフへ通じるものがある』とすすめられたことが、きっかけだ。「まだ、実感はないけど、45分間のトレーニングは、無心になれることがいい。気分が、すっきりする」と話している。前回の優勝から、約3年。ファンも復活が待ち遠しい。「今年は、ここまで何とかいい感じで来ている。だから、流れをつかめたらいいなと今回、思っている。あすから、体力勝負です」と自身を奮い立たせた。
(メディア管理部・森谷 清)
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