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2011.11.20

大王製紙エリエールレディスオープン 最終日

李知姫が逆転優勝 賞金女王にアンソンジュ

 2011年度LPGAツアー『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の最終日が、香川県三豊市のエリエールゴルフクラブ(6,419Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:15.9℃、風速:2.4m。2日間続いた雨も止み、快晴の下で行われた最終日。上位陣がスコアを伸ばせず苦しむなか、首位と5打差の7位タイからスタートした李知姫(イチヒ・韓国)がこの日68をマーク。同じくスコアを伸ばした宋ボベ(ソンボベ・韓国)とのプレーオフを制し、ツアー通算15勝目を挙げた。また8位タイに入ったアンソンジュ(韓国)は2年連続の賞金女王を確定させた。

「今日はスタート時から藤田さんが10アンダーとスコアを伸ばしていましたし、自分の気持としては、優勝と言うよりも上位を狙って頑張ろうという気持ちでプレーしていました」という李。その目標通り、序盤から着実にバーディーを重ねてスコアを伸ばすと「14番を終えてスコアボードを見た時に、上位があまり伸ばしていなかったので、自分にもチャンスが来ると思って18番に入りました」と優勝が視野に入ってきた。チャンスホールの16番パー4で確実にバーディーを奪うと、「大丈夫。いけると思いました」と優勝を確信。しかし1打リードで迎えた最終18ホールで3パットを喫してしまい、優勝の行方は最終ホールをバーディーとした宋ボベとのプレーオフに。「最初の18番のバーディーパットでショートしたので、強めに行こうと思ってストロークしました」という8メートルのバーディーパットは、見事にカップに沈み、勝負を決めた。

「この2試合のうちに1つでも勝てたらと思っていました。20回大会の時に初優勝して、今回は30回目の大会で2回目を勝つことが出来て、やはり縁がありますよね。最初の優勝とプロ10年目の優勝をここで飾ることができて嬉しいです」と記念すべき勝利となった。「10年前は何もわかっていなかったし、日本語も分からなかったです。韓国では試合が少ないので、たくさんの試合に出たことも初めてでした。当時は親から“頑張れ”と言われて、頑張らなければいけないんだと思っていましたが、今は自分から“もっとレベルアップしたい”という思いで試合に臨めています」と流暢になった日本語でこれまでの日本でのツアー生活を振り返った。来週の活躍次第では、年間獲得賞金1億円突破の可能性も出てきたが「今年は大震災のチャリティーも行なっているので、来週もたくさん賞金を取って、協力したいです」と意欲十分。最終戦でもその勝負強いゴルフでメジャー制覇を狙う。

宋ボベ (2位:-9)
「後半は良かったのですが、15番ホールはボギーでしたし、その後の16番の短いミドルでもアプローチがオーバーして、ミスになってしまいました。風が強くなったり弱くなったり難しかったです。(プレーオフ1ホール目で李知姫プロがバーディーパットを決めましたが?)18番ホールのグリーンは微妙なんですよね。昨日バーディーが入らず、今日のラウンドでは入ったのですが…。でも、最初狙ったところに打ちましたが、あまり切れなかったですね」。

藤田幸希 (3位タイ:-8)
「今日はパットもショットも微妙でした。流れが良くなかったですね。インの後半はバーディーが取れて安心しました。“今日バーディーが取れなかったらどうしよう”と思っていたので…。エリエールでの最高位になれて良かったです。(優勝を意識しすぎた?)11番ホールまで空回りしていましたね。いい感じで昨日までパターが打てていたのに、今日はほとんどショート。打ち切れていませんでした。今日はしょうがないですね」。

フォンシャンシャン (3位タイ:-8)
「昨日の時点でトップは10アンダーだったので、優勝を目指すなら2ホールに1つはバーディーを取っていこうという気持ちでプレーしていました。途中までは自分でも思い通りのプレーができていましたが、13番のボギーでリズムが狂ってしましまいた。来週はメジャーですし、トップの選手ばかりが来るので、自分にプレッシャーをかけずにベスト5を目指して頑張っていきます」。

横峯さくら (5位タイ:-7)
「(18番はバーディーチャンスでしたが?)2メートルもなかったので、もったいないの一言です。(賞金女王へのチャンスは)今週勝たなければいけない中で、昨日と今日はいいプレーもありましたが、もったいないのも多かったです。17番のボギーでちょっとテンションも落ちちゃいましたね。(韓国勢の強さは?)アン選手を筆頭に、メンタルも強いし、ハングリー精神も強い。私ももっと練習をしていかないといけないですね。(もう一度賞金女王も?)やっぱり、争いができる位置で戦っていきたいですね」。

アンソンジュ (8位タイ:-6)※2年連続賞金女王確定
「ただただ嬉しいだけです。今日は苦しいプレーでしたが、自分のプレーを心掛けるだけでした。実は3週間ほど前からあまり眠れず、食べることもできませんでした。その中で2年連続賞金女王を取ることができて本当に嬉しいです。(昨年より成長を感じているところは?)ゴルフの面よりも精神力が強くなったと思います。悪い状況下でも危機管理が昨年に比べてよくなっていると思います。日本に来てそれを感じています。(来年も日本をメインに?)はい。私は日本が好きです。今後はどうなるか分かりませんが、その気持ちで行きたいです」。

古閑美保 (11位タイ:-5)
「(最後は感情がこみ上げていましたね?)こみ上げましたね。私は感情のかたまりですから。こうなることは予想していました。キャディが泣くことは分かっていました。私はもらい泣きするタイプなので、感情を抑えて残り数試合をやってきたので、その分もこみ上げてきました。スタート前はこれが最後のティーショットになると思いましたね。(18番グリーンに上がるときは)吉田さん(キャディ)の顔を見ないようにしていたのですが、(笠)りつ子の顔が見えて、“これもいかん”と思い、誰も見ないようにしました。(自分のゴルフを振り返って?)プロゴルファーとして古閑美保を作ってくれたのも、人間を作ってくれたのもゴルフだと思います。先生にもゴルフにも感謝しています。(今後はゴルフに携わる?)ゴルフしかできないですからね。切っても切れません。なので、そういう仕事をやっていきたいです。ジュニアを育てるのは厳しいけど、ジュニアにゴルフの楽しさを教えたいです」。

米山みどり (19位タイ:-3)
「いたって普通で18番まで来られましたが、選手から花束やパネルをもらって泣く予定なんてなかったんですが、すごく嬉しかったです。18番を終えてバイザーを取ったら、この風景も最後なんだなと。この雰囲気の中でプレーできることは最後なんだと思いました。(振り返って思い出に残ることは?)プロテストに受かって翌年のダイキンでは右も左も分からなかった。そこからもう13年なんだなとか、初優勝の時などはやはり記憶に残っています。(充実感は?)応援してくれる方とか、こうやって試合を裏方から支えてくれていることを、この年になってようやく見渡せるようにもなったので、そういった中でプレーができて本当に幸せでした」。

アマチュア 松原由美 (19位タイ:-3)※ローアマ
「(今日の新聞は見た?)大きな記事で嬉しかったです。びっくりしました。初日はローアマを狙っていなかったのですが、予選を通過したので、ローアマを目指していました。今日はパープレーでラウンドできればいいと思っていたので、1アンダーで回れて嬉しいです。プロと一緒にラウンドができて勉強になりました。例えばホールアウトした後も練習したり、メモをとったり、もっとマネジメントを勉強しようと思いました」。

有村智恵 (30位タイ:-1)
「最後まで調子の良さを語れるようなゴルフではなく、ヒヤッとするボールが出なかったことが良かったです。そのような内容のゴルフがよかったと言えているのは正直、賞金女王を争っているゴルフではありませんでした。女王争いをするには相応しいゴルフではなかったので、仕方がないですね」。

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