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2019.7.21

小祝さくら 超攻撃的なツアー初優勝

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第20戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)大会最終日が7月22日、茨城県阿見町・イーグルポイントゴルフクラブ(6,601ヤード/パー72)で行われ、2位スタートの小祝さくらが逆転でLPGAツアー初優勝。通算17アンダーのトーナメントレコードで飾った。1打差の通算16アンダー、2位はイミニョン。(天候:曇り 気温23.9℃ 風速2.0m/s)

 静かな、優勝劇もいい。小祝さくらが、61試合目で念願のLPGAツアー初優勝を飾った。ところが、淡々と…。ファンが期待した、ガッツポーズはなかった。「母から、ガッツポーズをするように言われた。最終ホールでウイニングパットの前、ちょっとだけ考えはしたけど、どういう感じでしていいか、よくわからない。もういいやと思って、いつも通りにした」という。これまた、初の優勝会見は、笑いからスタートする。

 スタートから、前日まで首位、イミニョンと一騎打ちの展開だった。超攻撃スタイルを貫く。キーホールは初バーディー奪取後の2番。「5メートルぐらい。上りのほぼストレートのラインでした。チャンスだと思ってストロークをしたけど、カップへ届かない。こういうところで、ショートはダメです」。気合を再投入し、残り16ホールへ向かう。

 この小さなリセットが優勝を手繰り寄せたといっていい。「追う立場。とにかく、ピンを狙っていく。そのことだけを考えプレーした」。10番でイがボギーを打ち、小祝は4メートルのバーディーパットを決めた。ついに単独首位へ立つ。ただし、「逆転されることもある。きょうの目標は7アンダー。あと最低で2つ、バーディーをとる」と気を引き締めた。

 そして、勝負を決めた13番。この日、7つ目のバーディーは、「強くインパクトが入って、大きいかもしれないと思ったら、カップインしてくれたので、ラッキー」。まるで、他人事のような口ぶりで解説する。これまでの優勝争いと違うのは、有言実行する意志の強さだった。

 黄金世代での優勝者は、これで8人目。しかし、「同級生が勝つことには違和感がない。だって、みんなが勝ってもおかしくない技術、強さを持っている。驚くというよりも、やっぱり勝ったなぁ。そんな感じで見ていました」と説明した。我が道を独自のスタイルで歩んでいる。ベテランのように、客観的な判断力は調子の波が少ない要因だろう。そうはいっても、初優勝の感想を質問され当然、「一番うれしかった」のひとことが出てくるものと予想したが、「そんなことはない」。

 もっとうれしかったことについて、「最終プロテスト合格もそうだけど、最初に思い浮かんだことは去年の4月、BTS(防弾少年団)のライブで、前から2列目が当たった。運をすべてつかったと感じたぐらいうれしかったです」と本音を語り、器の大きさを示した。タレント揃いで、百花繚乱の女子プロゴルフ界である。お預けのガッツポーズは次の機会に、ぜひ-。今からリクエストしておこう。

(メディア管理部・森谷 清)

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