Hitachi 3Tours Championship

LPGAチームが5年振り2度目の優勝！

　日本女子プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構、日本プロゴルフ協会の3団体から選手が出場し、各ツアーがポイントを競う団体対抗戦『Hitachi 3Tours Championship 2011』（賞金総額5,700万円）が、千葉県市原市のキングフィールズゴルフクラブで行われた。

　5年ぶりのタイトル奪取を狙うLPGAチームは、前半のダブルス戦で馬場ゆかり・横峯さくらペア、アンソンジュ・佐伯三貴ペアが1位となりリードを作ると、後半のシングルス戦でも1位が4人、2位が2人と圧倒的な強さをみせ、2位のJGTOチームに8ポイントの大差をつけて、5年ぶりに最強ツアーの称号を手にした。PGAチームは11.5ポイント差の3位となった。MVPには前半・後半共に勝利を挙げた、佐伯三貴が輝いた。

佐伯三貴（最優秀選手・MVP）
「いい締めくくりが出来ました。最高ですね。アプローチとパッティングがいい具合に噛みあったと思います。でもまだまだ打ち込みが必要だと思いましたし、来年こそ1億円プレーヤーという目標を達成したいので、もっと練習してまた3ツアーズに帰って来たいと思います」。

大山志保（LPGAチームキャプテン）
「楽しかったです。上手な方とラウンドすると、自分も燃えてきて良いプレーが出来ました。この大会に出場出来るとは思っていなかったので、練習は殆どしていなかったのですが、それが返っていいリフレッシュになって良かったと思います。来年は怪我なく元気にプレーしたいですね」。

アンソンジュ
「去年は緊張のあまり手が震えていましたけど、今年はみんなと一緒に戦うんだと思ってプレーしました。今年は2年連続賞金女王が掛かっていたこともあり、すごいプレッシャーの１年で出入りが激しいプレーが続きましたが、来年は自分を磨いて、もっと成長したアンソンジュをお見せ出来るように頑張ります」。

横峯さくら
「（大山）志保さんがみんなを引っ張ってくれました。私自身はショートアイアンでうまくチャンスに付けられましたし、今年の締めくくりとしては最高です。今年は震災があって、“勇気づけられるプレーを”と意識していましたけど、空回りしてしまったので、来年こそ良いプレーが出来るように頑張りたいです」。

馬場ゆかり
「ダブルス戦は去年と同じ（横峯）さくらちゃんだったので、息もピッタリ合って出来たし、チームワーク良く出来たと思います。今年はメジャーを勝って、みなさんがたくさんお祝いしてくれたので、オフはみなさんに恩返ししたいと思っています。来年もみんなでツアーを盛り上げていきたいです」。

笠りつ子
「ここに出られることを本当に楽しみにしていましたし、男子プロのプレーを間近で見られて勉強になりました。（前半のダブルス戦では）大山さんとすごく相性が良かったというか、楽しく凄く早くプレーできたと思います。パットもバンバン入れました。課題も見つかりましたし、それをオフでしっかりと修正して開幕に備えたいと思います」。

石川遼選手（JGTOチーム）
「アンソンジュ選手も横峯さくら選手もこれからのLPGAを引っ張っていくんだろうなと感じました。球筋を見ていると、ボールを長い時間押せているようなスイングで、アイアンでもスピンが掛かっていましたね。今日はグリーン上で2人にやられてしまったかなと思います」。

室田淳選手（PGAチーム）
「女子プロチームが優勝して本当に嬉しいです（笑）。いつも応援しているんですけど、これだけ強い素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて良かったと思います」。

　本大会は「for CHILD CHARITY」をテーマとし、ゴルフを通じて社会貢献を行なうことを理念に、難病を抱える子どもたち、家庭環境に恵まれない子どもたちの支援を行なうなど、大規模なチャリティー活動を行なっている。

　入場料収入の金額や選手獲得賞金の一部のほか、当日行われるチャリティーイベントの収益金が、「NPO難病のこども支援ネットワーク」、「社会福祉法人全国社会福祉協議会」などを通じて全国の施設に寄付され、各施設の備品やイベントなどに活用されている。

　大会期間中は、NPO法人日本ジュニアゴルファー育成協議会が主管するジュニアイベントが多数行われ、約150名の子供たちがレッスン会やスナッグゴルフなどで汗を流した。

　またこの日のスターティングセレモニーでは、宮城県の石巻好文館高校吹奏楽部による演奏が行われ、選手をはじめ、多くのギャラリーがその素晴らしい演奏に聞き入った。