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2012.3.18

Tポイントレディス ゴルフトーナメント 最終日

李知姫が逆転で今季初優勝

 2012年度LPGAツアー第3戦『Tポイントレディス ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブ(6,350Yards/Par72)で行われた。

 天候:曇り、気温:16.6℃、風速:4.7m。雷の影響でスタートを1時間遅らせて行われた最終日。この日首位と2打差からスタートした李知姫(イチヒ・韓国)が4バーディー・1ボギーとして7アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で今シーズン初優勝、ツアー通算16勝目を飾った。1打差の2位には姜秀衍(カンスーヨン・韓国)、2打差の3位タイには笠りつ子とジャンウンビ(韓国)が続いた。アマチュアで唯一決勝ラウンドに進出した比嘉真美子さんはイーブンパーの24位タイとなった。

 首位と2打差の4位タイからスタートした李は「優勝を意識して朝から攻めていこうと思っていました」と積極的にピンを狙い徐々にスコアを伸ばすと、終盤は同じ韓国出身の姜秀衍、ジャンウンビらとの熾烈な首位争い。16番パー5では3打目でグリーンに乗せることが出来ず、難しいアプローチが残ったが、これをパーで切り抜ける。続く17番パー3ではピン横3mにつけ、会心のバーディー。このバーディーが決め手となり、今季初優勝を勝ち取った。

 開幕戦の『ダイキンオーキッドレディス』では試合を有利に進めながらも、自らのミスでスコアを落としプレーオフで敗退。「ああいう場面でどうしてあんなミスがでるのか納得いかなくて、考えました」としばらくはショックを引きずっていたが、「他にもいいショットはたくさんあったし、まだツアーも始まったばかりだからと気持ちを切り替えました」と、今週に入って新たな気持ちで試合に臨んだ。

 今年はかねてからの目標である賞金女王へ向けて並々ならぬ闘志を燃やしている李。「今までは技術ばかり気にしていましたけど、今年はパターやショートゲームのメンタル面のトレーニングをして、今まで考えすぎていたんだと気づきました。いろんな事を考えながら打つと体が硬くなるし、整理がつかないまま打ってもかえって良くない。今はシンプルになったと思います」と、オフには技術面以外にもメンタルトレーニングに励み、女王獲得へ着々と準備を進めてきた。「前から賞金女王になりたいと思っていましたし、2008年に女王になれなかった時は自分に自信が無かったというか、技術的に足りないと思う所がありました。今は前よりメンタルも技術も良くなっていると思います」と今年は手応えを感じている。「今までトップ10は多いけど、優勝は少なかった。女王になるには年間5~6勝はしないと難しいので、攻めていくプレーをしないといけない」。念願の女王獲得へ、順調なスタートを切った李。今年は攻めるゴルフで複数回優勝を狙う。


姜秀衍 (2位:-6)
「今日は満足のいくゴルフができました。自分としては満足しています。ひとつだけ心残りは、3番(ダブルボギー)の3パットです。難しいコースとコンディションで、優勝できなかったのは残念ですが、今後に踏み出すには良い一歩を踏み出せたと思います。自分にとってはいい薬になりました」。

笠りつ子 (3位タイ:-5)
「今日は前半が良くなかったので…。(ラウンドリポーターを務めた古閑美保さんの視線を感じた?)先輩の前で勝ちたいという気持ちがすごくあって、次に同じミスがないように頑張りたいです。日本人が勝ちたい、という気持ちはすごくあったんですけど…。(来週のオープンウィークは)熊本に帰って練習します」。

ジャンウンビ (3位タイ:-5)
「とってもとっても悔しいです。でもいいゴルフができたし、いい経験もできたし、これからにつながると思います。去年から試合に出るようになって、応援してくれる人が増えてきたので、すごく励みになりました。これからもっと頑張れる気持ちです。(前半からパーが続く我慢の展開)チャンスが来るまで待とうとだけ考えてました。自分のプレーをすることだけを意識していて、プレッシャーとかを意識するヒマもなかったです」。

大江香織 (8位:-3)
「(優勝争いを通じて)優勝するにはすべてが完璧じゃないとダメなんだとわかりました。今日、知姫さんと回ってみて、知姫さんはすべてが完璧でした。それに対して私は初日にパターが良かっただけですからね。でも、今回の3日間はすごくいい経験になりました。まだ開幕から3試合だけど、トップ10に入れたことは今後に向けて期待できる気がします」。

横峯さくら (9位タイ:-2)
「(18番のボギーはもったいなかった?)そうですね。風もあってコンディションが難しかったというのもあるけど、決めきれず悔しかったですね。まだ実力が足りないですね。(韓国勢がトップ3でフィニッシュ)う~ん、さすがだなとしか言えないですね。(自分は)いい時もあるけど、悪いときもあって波があるので、そういうところを直していかないと。今はやるべきことをしっかりやるということですね。最初の3試合で1勝はしたかったですけど、まだ始まったばかりですし、オープンウィークをしっかり練習します」。

比嘉真美子 (24位タイ:イーブンパー)
「今日は朝からバーディーボギーが続いて落ち着きがなかったです。初日から内容は良くなくて、それでもなんとかラウンドをして、今までなら大叩きするような場面が多かったんですけど、悪くても耐えられたことが今後につながると思います。一試合一試合、成長していると思います。じっくり反省点と収穫を振り返って、次の試合でもレベルアップできればと思います」。

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