スタジオアリス女子オープン　1日目

アマチュアの比嘉真美子がアンソンジュと並び首位発進

　2012年度LPGAツアー第5戦『スタジオアリス女子オープン』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の初日が兵庫県三木市の花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース（6,483Yards、Par72）にて開催された。

　天候：曇り、気温：9.3℃、風速：7.4m。刻々と変わる肌寒い天候でスタートした初日。強風と難コースに選手が苦戦するなか、アマチュアの比嘉真美子が4バーディー・1ボギーの69で回り、前年の賞金女王のアンソンジュと並んで首位に立った。アマチュア選手がLPGAツアーで初日首位に立つのは、2007年の『スタンレーレディス』初日の新井麻衣以来、9度目。1打差の3位タイには前週優勝の笠りつ子ら4名が続いている。

　アマチュアでは5年ぶりとなる首位タイ発進の比嘉。この日は「セカンドショットのミスが多くて、後半になるにつれて苦しいパーが多かったです。バーディーのホール以外は苦しいゴルフでした」と我慢のゴルフ。
「前半はスタートホールでボギーになりましたけど、そのあとは流れが良くて、自分でも“調子が良いな”と思っていたのですが、10番12番とバーディーが来て、その後は狙いすぎて、返ってショットのミスを生んでしまいました。自分の気持ちの変化がそういうミスになってしまいました」とこの日の内容には反省しきりだったが、それでもスコアボードに自分の名前が一番上にあることに気づいた時は「すごく気持ちがよかったです」と18歳らしいあどけない笑顔を見せた。

　3月に高校を卒業した比嘉は、7月末に行われる最終プロテスト合格に向け練習の日々。LPGAツアーにも2戦出場して、16位タイ、24位タイと実力を発揮している。「2戦とも2日目終わって優勝に手が届く所にいたのに、最終日に自分でスコアを落としてしまって。それでも1試合、1試合確実に成長していると思います」と常に優勝を意識し、高い目標を掲げている。
「今日のスコアはビックリでは無いです。やっとという感じ。焦りだったり、悪い時に耐える事が出来た、自分の成長だと思います」。成長を感じ、自分に自信を持って出た言葉だった。「明日も自分のプレーを忘れずに、順位を意識すると守るプレーをしてしまうので、うまく押し引きして今日のようにプレーが出来たら。明日も今日と同じような気持ちで迎えられれば、それは成長だと思います」と試金石の2日目を迎える。

アンソンジュ （1位タイ：-3）
「（左手首の痛みは？）寒い時は少し痛いです。集中しているときは痛みを感じないけど、試合が終わるとちょっと痛いですね。今日はティーショットがすごく良かったし、アプローチのセーブ率が良かったです。（地面がぬかるんでボールに泥がつく場面も）2回ほどあって少し心配だったけど、うまく乗り越えたと思います。（泥がついたときの工夫は？）泥がついてないつもりで打つことです（笑）。（首位に並んだ比嘉選手のことは知っていた？）顔を見ればわかるんですけど、名前は漢字が難しいので…。ドライバーがすごく飛ぶし、アイアンショットも正確ですごく上手いと思いました」。

笠りつ子 （3位タイ：-2）
「今日はあまりよくない中での2アンダーでした。後半も5回しかパーオンしなかったけど、リカバリーが良かったおかげでスコアは良かったです。（優勝経験前と今は違う？）ピンチの時も焦らずに落ち着いてプレーできています。コースマネジメントとかも少しずつ出来るようになってきました。でも、優勝したからマネジメント出来るようになったわけじゃなくて、（自分が）良くなってきたから優勝出来たわけで。（トッププロの雰囲気も出てきた？）出したいですけど、自分の中身は変わりません。周りからそういうふうに言われれば嬉しいですけど。（明日以降）とりあえず今日打ったボギーをどうやってパーで上がるか考えて、落ち着いて上を見ながらいい位置でいられるようプレーしたいです」。

有村智恵 （27位タイ：+2）
「先週に比べてゴルフが出来るようになってきました。でも、まだ2割くらいでやっとスタートしたという感じですね。今日は74回打ちましたけど、その中で5打くらいはいいショットでしたかね。ウェッジのラインを出すショットが私の持ち味だと思いますけど、今はそのイメージが出ていないんですよね。強い風が右から吹いたりすると迷ったり、ということがありました。明日は練習してもう少しいいスコアで回りたいですね。今日が2割くらいなので、明日は3割くらいになれればいいです」。