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2012.5.6

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日

アンソンジュが逆転優勝で大会2連覇!

 LPGAツアー公式戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額 1億2,000万円、優勝賞金 2,400万円・但し大会1日目が中止となったため、75%の賞金総額 9,000万円、優勝賞金1,800万円となる)、茨城県つくばみらい市の茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6,649Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:24.9℃、風速:7.4m。昼頃から風が強まり、スタート時刻の遅い上位陣が後半のスコアメイクに苦しむ展開となった最終日。上位のスコアが詰まり大混戦となった優勝争いの行方は、8アンダーで首位に並んだアンソンジュ(韓国)、朴仁妃(パクインビ・韓国)、モーガン・プレッセル(米国)による三つ巴のプレーオフにもつれ込む。プレーオフ1ホール目、アンはセカンドショットをピン横1メートル強につけると、これをきっちりバーディーとして勝負あり。大会2連覇を達成し、ツアー通算9勝目を挙げた。日本人選手では、5アンダーで7位の宮里美香が最高位となった。

 「プロゴルファーになって、一所懸命にやった甲斐があったと思います」と優勝の瞬間は溢れる気持ちを抑えきれず、大粒の涙を流したアン。この日は上位争いを繰り広げる選手が強風で苦しむなか、徐々に首位との差を詰めていったが、勝負を左右する終盤の17番パー5で痛恨のボギー。「自分の(優勝の)チャンスは無いなと思いました」と優勝を諦めかけたが、難関の最終18番ホールで5メートルのバーディーパットを決め、会心のガッツポーズ。土壇場で首位に再び返り咲き、プレーオフに持ち込んだ。プレーオフ1ホール目、プレッセル、朴が共にティーショットでフェアウェイを捉えるなか、アンのティーショットは右のラフへ。「飛んでいった時に運が無いなと思いました」というボールは木の後ろで止まり、難しいセカンドショットが残った。セカンドショットは残り155ヤード。「プレーオフだったし、自分の技術を信じて思っきり打とうと思いました」という9番アイアンでのフルスイングは、高い木の更に上を行く高い球でスライス曲線を描き、ピンに一直線。そしてボールはピン横1.5メートルで止まり、勝負を決めるスーパーショットとなった。

 「優勝してこんなに泣いたのは初めてです。今年、開幕戦で予選落ちして、次の週もプレーオフで負けるし、私はこのままで良いのかなと思ったこともあるし、両親にゴルフをやりたくないと八つ当たりをしてきました。今日の優勝でその気持ちが全部流れた気がします」と歓喜の瞬間を振り返ったアン。

 「私は韓国人だけど、日本ツアーの賞金女王として頑張りたいと思っていましたし、今は日本にいて多くの人に愛され、日本の代表だと思っています」と、国内ツアー2年連続賞金女王の意地、そして日本ツアー代表としての意地を見せた勝利であった。


朴仁妃 (2位タイ:-8)
「今日は本当に一日通して満足なプレーでした。強いて挙げるなら、16、17番(連続ボギー)は残念でしたけど。(プレーオフは苦手?)プレーオフが嫌いな訳ではないけど、勝った記憶はないですね。16、17番とボギーしたときはもうプレーオフはないなと思いましたけど、いいキッカケをもらいました。(プレーオフの)セカンドショットはコントロールのミスではなく、距離が微妙でした」。

モーガン・プレッセル (2位タイ:-8)
「今日は風の影響でミスをしてしまいました。本当にタフな一日でした。(15、16番は素晴らしいパッティングでパーセーブ)本当に重要なパッティングで、17番のパットも上手くできたと思います。もちろん自信を持って打ちました。(また日本に戻ってリベンジしたい?)もちろんです」。

フォンシャンシャン (4位:-7)
「(あと1打でプレーオフ)今日はラウンドしていて風がすごく強かったので、こんなに上手くいくとは思っていなかったです。16番でパーセーブできなかったのが残念だし、17番でバーディーが取れなかったのも残念でした。でも、良いときの感覚がこの試合で戻ってきたことは嬉しいです。自信が戻ってきました」。

宮里美香 (7位:-5)
「(難しいコンディション)後半は特に大変でした。パーオンできなくて、アプローチやパットで凌ぎながらこういうスコアで回れました。前半はピンに絡むのも多く、確実にチャンスでバーディーも取れたので。最終日に69で回れたし、最近悪かったので、3日間アンダーで回れたのは自分の中で(復調への)第一歩だと思います」。

宮里藍 (10位タイ:-3)
「今日は風が吹くと聞いていて、(朝は)本当に吹くの?っていうぐらい凪いでましたけど、いざコースに出るとどんどん吹いてきて、前半は2アンダーで我慢したと自分で思うけど、後半は自分のゴルフに集中できなかったので…。こんな難しいコンディションでスコアは伸びないと思ったので、ハーフ終わって後半2つぐらい伸ばせればチャンスはあるかもと思いました。(首位に)なるだけ近づこうと思った結果がこれなので仕方ないです」。

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