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2012.5.13

フンドーキンレディース 最終日

朴仁妃がLPGAツアー今季初優勝

 2012年度LPGAツアー第10戦『フンドーキンレディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,384Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:22.5℃、風速:5.8m。穏やかな晴れ空のもと行われた最終日。優勝争いは首位でスタートした朴仁妃(パクインビ・韓国)とフォンシャンシャン(中国)の一騎打ちの展開となり、終盤の9ホールで3アンダーとスコアを伸ばした朴が通算9アンダーで今季初優勝を飾った。2打差の2位にフォン。4打差の3位タイには井芹美保子と全美貞(ジョンミジョン・韓国)が入った。ベストアマチュアは高校1年生の森田遥さんが獲得した。

 「他の選手はこのコースを難しく感じていたようですし、大会期間中は風も強かった。私は今回のような難しいコースや風が好きなので、今週はチャンスに恵まれていたと思っています」と勝因を語った朴。この日は同組のフォンに一時は2打のリードを奪われたが、「優勝したいという気持ちをコントロールしようと努力して、気にしないようにしたのが良かった」と焦ることなく後半でスコアを伸ばすと、17番で6メートルのバーディーパットを沈めて勝負を決めた。

 昨年のオフにはショットの精度を上げるため、持ち球のドローボールからストレートボールが出るようにスイングを修正。ラウンド数も通常より多くこなし、万全の態勢で今シーズンに臨んだ。今年はこれまでに米ツアーで7試合、日本ツアーで6試合をこなし、予選落ちは米ツアーでの1回のみと相変わらずの鉄人ぶり。「幼い頃から体力には自信があって、トレーナーに『ゴルフのために生まれてきたんじゃないか』と言われたり、体力テストをしたときに『柔道選手と同じくらい筋力が優れている』と言われました。今でもアメリカに行って韓国に戻ってきた時でも疲れをあまり感じません」と、世界中を飛び回る強行スケジュールにも疲れを感じないというから驚きだ。そんなスタミナの秘訣は「よく食べること」。栄養補助のサプリメントなどは一切口にせず、バランスよく食事を取り、常に高いレベルで体力を維持している。

 そんな朴の今季の目標は“米ツアー賞金女王”。「日本では今年10試合程度しか予定していないので、現実的には厳しいと思います。米ツアーは20試合程度出場する予定なので、賞金女王を目指したい」と、目指すは現在米ツアー賞金ランキングを独走するヤニ・ツェン(台湾)からの女王奪取。「来週はアメリカへ。明日の朝に出発します」と早くも次戦を見据えていた。


フォンシャンシャン (2位:-7)
「全体的には悪くなかったし、今日は力を出し切れました。朴選手が素晴らしいゴルフをしていたので、彼女の優勝は納得です。5番のボギーはティーショットが木の下にいってしまって、9番のボギーは3パット。でも一番悔しいのは14番のボギーです。フェアウェイからの残り95ヤードがグリーンにも乗らなくて、アプローチでも寄せ切れなかったボギーなので。でも17番では上手くリカバリーしてパーセーブできたし、18番でバーディーも取れたのでグッドフィニッシュです」。

井芹美保子 (3位タイ:-5)
「(スタートから5連続バーディー)1番からバーディーパットが入ってくれて、2番もショットが良くてピンについてくれました。一つずつ入れていこうと思ってそれが入ってくれたので良かったです。今日はスコアを伸ばしたい気持ちでスタートしたので、いい感じでスタートできました。2日目に朴さん、フォンさんと同組で回って、二人ともすごいゴルフなので、優勝するにはすごい伸ばさないといけなかったので、一つでも取っていこうと思ってました。(初優勝が見えてきた?)今のショットとパットがキッチリできてくれば、もうちょっとスコアがまとまってくると思います」。

全美貞 (3位タイ:-5)
「(5連続を含む7バーディー・ノーボギー)今日はショットもパットも調子が良かった。昨日までの自分のプレーが悔しくて、昨日のラウンド後にしっかり練習をしました。今日はいいプレーをしたいと思っていたので、結果が出てよかったです。今日は攻撃的にピンを狙っていこうという気持ちでプレーしました。風もなかったのですごくリズム良くできましたね。(今日のラウンドが)次につながるようにまた頑張りたいです」。

原江里菜 (6位タイ:-2)
「(久々の優勝争い)最近の中ではいいショットが打てていたのですが、(同組の)二人が前半からそろって良いプレーをしていて、自分自身は優勝争いの感覚が正直なかった。そこは悔しいと思っています。後半にパターが良くなってきましたが、二人は前半からバーディーを取り合っていたし、スタートの時点で2打差あったので、無理することが全てにおいて良いとは決して言い切れない。だけど、今日の自分には腹をくくるショットやパットが正直なかったです。今日の二人とは気持ちが全然違っていました。でも、昨日のホールアウト後から今日まで緊張していたのは久々でした」。

有村智恵 (14位タイ:+2)
「(ナイスホールインワン)今日はそれだけなんですけどね(苦笑)。今日はたくさんのギャラリーの方に見てもらったんですが、はがゆい一日でした。そのときによって噛み合う・噛み合わないということがあると思うのですが、とにかくトライし続けないといけない。私の場合はイチかバチかというところもあるので、簡単なミスをしてしまうところを直していかないといけないです。ゴルフに対して貪欲でないといけないし、強くなりたいという気持ちで練習しないといけないと思います。私たちは恵まれた環境にいると忘れてしまうことなので、いかにハングリーでいられるかが大事です」。

森田遥 (20位タイ:+4) ※ベストアマチュア
「プロの大会で2年半ぶりに予選通過できてよかったです。前回予選通過してから(2009年『大王製紙エリエールレディス』)これまでに何試合か出たけど、その経験が活きたと思います。今回はじめてベストアマを取れました。これからもプロの大会でベストアマを取っていきたいです。(将来は)みんなに尊敬されるタイガー・ウッズみたいなプロになりたいです」。

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