鈴木愛　関西Vが1/3

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

第52回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯　チェリーヒルズゴルフクラブ（兵庫県）

　アプローチ練習をしながら、鈴木愛がこんな話をしていた。「気合です。気合。髪をきったのは…。10センチちょっとです」。ひと昔前、女性が髪をバッサリといえば失恋といわれたものだが、愛スタイルは、いかに今大会に賭けているかの決意表明だった。

　自身初のコースでも、「初めてプレーをするような気がしません。好きです。ここは」と歯切れが良い。ツアー屈指の難コースといわれた小樽カントリー倶楽部を攻略。ニトリレディスゴルフトーナメントで、今季通算4勝目をあげた。前週は調整に充て、万全の態勢を構築。調子の良さがストレートに表情に表れているかのようだ。

　「私は、関西のコースに強い。今までの優勝の約3分の1が関西ですからね。比較的、距離が短く。アップダウンが多いレイアウトが好き。プレー中、ものすごく集中力が増すからです」と説明した。過去、今大会は2勝をあげている。タイトルとの相性も、また良し。それだけに、快進撃を続ける黄金世代へ強烈なメッセージを発した。「若いだけではダメだぞ−というところを見せたい」。とはいえ、本人は25歳である。気力と体力が充実している証明のようだ。

(メディア管理部・鈴木　孝之)