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2012.9.30

日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日

フォンシャンシャンが公式戦初制覇

 日本ゴルフ協会(JGA)主催の2012年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の大会最終日が、横浜カントリークラブ 西コース(6,545Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れのち曇り、気温:27.3℃、風速:6.1m。台風接近の影響にそなえ、競技開始時刻を前日より1時間早い7:00に前倒しして行われた最終日。首位タイからスタートした中国のフォンシャンシャンはこの日71と1つスコアを伸ばし、通算イーブンパーで公式戦初優勝を飾った。1打差の2位には朴仁妃(パクインビ・韓国)、2打差の3位には李知姫(イチヒ・韓国)が入り、3打差の4位につけた宮里美香が日本人選手最高位となった。

 「いつもは追いかける立場なので順位は意識せず、今日もスコアボードは見ませんでした」と最後まで自分のゴルフに集中したフォン。最終ホールで優勝を決める4メートルのパーパットを沈めた後も、「パットを決めたあと、歓声がすごかったので、後ろのスコアボードを見てキャディーさんに『私、勝ったの?』と聞きました。そうしたらキャディーさんが『たぶん勝ちました』って言ったので、自分でも呆然としてしまいました」と放心状態。それでも苦しんだ末の勝利に「最初はアメリカで3年半やりましたけど勝つことができなくて、日本での初優勝で一歩進みました。その時は運が良かっただけかもしれませんが、その後も日本で勝つことが出来て、実力も付いたんだと自信を持ってゴルフが出来るようになりました。今年はこうしてアメリカと日本のメジャーに勝つことが出来て嬉しいです」と喜びを爆発させた。

 今回は自身も初となる、4日間首位を守り切っての優勝。「難しいコンディションのなか、初日に上手く4アンダーを出せたのが大きかったです。そのおかげで2日目、3日目も首位を守ることが出来ました」とこれまでになかった勝ち方を経験し、成長ぶりをうかがわせた。今後は日本、そして主戦場である米ツアーと、世界を股にかけての活躍が期待されるが「日本のツアーは年間で10試合くらいしか出場しないので、賞金女王を取るには少し無理がありますね。米ツアーは主戦場ですし、賞金女王が次の目標になると思います。アメリカにも強い選手はたくさんいますし、私も調子がいいといっても今はランキングが10位前後。世界ランキング1位になるにはまだ実力が遠いと思うので、それはまた次の目標。今ランキング1位のツェンヤニとも仲がいいし、常に勉強していきたいです」と、今後のさらなる活躍を誓った。


朴仁妃 (2位:+1)
「後半の2つのパー5(ともにボギー)が悔やまれますが、そこまでは自分らしいゴルフが出来たと思います。もっとチャンスをものにしたかっったし、最後の2つのボギーは悔いが残るけど、それがゴルフだと反省して次に生かしたいです。でもメジャーで続けて2位に入れたので、自分のゴルフは悪くはなかったと思います」。

宮里美香 (4位:+3)
「今日のゴルフ自体はショットも切れてたし、チャンスもいっぱいあったのに…。風よりも自分の問題です。ラフに入ってのミスもあったし、キャリーでオーバーもしたし、私自身のミスでボギーになる結果が多かったです。でも、18番はしっかりバーディーが取れてよかった。今年は米ツアーのメジャーに全部出てからこの試合だったので、これまでの経験が生きていましたね。(今シーズン)残り数試合、キッチリやって成績を残したいです。(日本での試合は)ミズノクラシックと森永ウイダーレディスに出る予定です」。

宮里藍 (11位:+7)
「今日は結果的にノーバーディーなので、スコアというよりそれが残念です。前半からチャンスについたショットは多かったけど、今日はグリーンが白っぽく光ってて速く見えたので、見えてる感じとスピードのギャップが合わなくて、打ち切れないパットが続いたのがこのスコアの原因かなと。ただ、(パットの)フィーリングは良かったので、スコアにはつながらなかったけど納得の一週間でした」。

木戸愛 (24位:+9)
「本当に長い一日でした。(スタートでは緊張した?)初日から緊張は感じてたので、それが日に日に増していったのはあります。7番のバーディーであきらめずに頑張ってたけど、コースマネジメント、自分のコントロールの部分でやりきれなかったのが悔しいですね。もっともっと練習して、もっともっと強くなりたいと思えたことは、いい経験になったと思います。今回はハウスキャディさんだったんですが、私のやりたいようにやらせてもらって、この4日間キャディさん無しでは出来なかったので感謝しています」。

ツェンヤニ (55位タイ:+18)
「最終的には自分のイメージどおりのプレーができなくて残念でしたが、中にはいいショットもありましたし、今回は運がなかったという感じです。今回はまた日本に来られて本当によかったです。日本ではスポンサーやメディアのサポートが大きいため、選手はゴルフに集中して取り組めるし、多くのギャラリーの方々が来てくれることで大きなプレッシャーや期待の中でラウンドすることができ、ゴルファーとしてはもちろん、人としても成長できるのだと思います。これからも多くのファンや友人がいるこの日本に来たいですし、必ず来ます」。

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