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2012.10.21

マスターズGCレディース 最終日

キムソヒが5年ぶり優勝でツアー通算2勝目

 2012年度LPGAツアー『マスターズGCレディース』(賞金総額1億2,300万円、優勝賞金2,214万円)の大会最終日が、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部(6,458Yards/Par72)で開催された。

 天候:晴れ、気温:21.2℃、風速:2.3m。強い日差しが差す秋晴れの中、8,000人を超える大ギャラリーが詰めかけた大会最終日。この日首位からスタートした横峯さくらと2位からスタートしたキムソヒ(韓国)、さらにこの日のベストスコアとなる67をマークした吉田弓美子が11アンダーでトップに並び、優勝争いは三つ巴のプレーオフ(18番・パー4)に突入した。1ホール目でバーディーを逃した吉田が脱落、2ホール目で横峯がボギーを喫したのに対しキムがパーパットを沈めて勝負あり。5年ぶりの優勝でツアー通算2勝目を飾った。1打差の4位には馬場ゆかり、2打差の5位には森田理香子がつけた。

 首位と3打差の2位から、鮮やかな逆転優勝を飾ったキム。前半は「2つのボギーで少しイラッとしてしまいました。優勝は無理かと思っていたので、“2位を守らないと”と思ってプレーしました」と言うとおり、一時は首位の横峯に5打差をつけられていたが、後半に入ると好調のパッティングを武器に徐々にその差を詰め、ついに首位の横峯、吉田をとらえてプレーオフに持ち込んだ。1ホール目で吉田が脱落し迎えたプレーオフ2ホール目。18番・パー4のセカンドショットはピンを果敢に攻めて、2段グリーンのさらに奥へオーバー。ピンに寄せるのは難しい状況かに思われたが、「グリーンの奥に打っても奥からは上り傾斜なので、気になりませんでした」とピン手前2mに寄せる絶妙なアプローチを見せると、「パターが震えるくらい緊張しました」という5年ぶりのツアー優勝がかかるウイニングパットを沈めて悲願のツアー2勝目。「パターのグリップを太くして練習したあとに細いグリップに戻すと、小さいストロークでもしっかり打てるようになりました。先週もグリップを太くして試合に臨んだのですが、今週はグリップを細くして、その効果が出ましたね」と終始絶妙な距離感を見せたパッティングが勝利を引き寄せた。

 「私は飛距離は出ない方ですけど、今年はこうやって最高の結果を残せて、自信を持ってやれば自分でも出来るんだと思いました」と、優勝の瞬間はキャディーを務める夫のパクインベさんと喜びを分かち合ったキム。初優勝から5年の月日が経ち、夫婦ニ人三脚でのツアー参戦がついに実を結んだ瞬間だった。


横峯さくら (2位タイ:-11)
「(プレーオフで)外れたパーパットは3mくらい。パットというよりはショットに原因があると思うので、私の課題としてるものが出てしまって…。パッティングに救われたのもあるし、今日はショットが良くないなか、少しフィーリングが合わなかったかなと思うので。前半はチャンスがあっても決めることが出来なかったし、思ったところに打てているけど、強かったり、弱かったりと、フィーリングが…。(残りの試合に向けて手応えは?)だいぶ良くなってきたと思うので、またチャンスがあったら頑張ります」。

吉田弓美子 (2位タイ:-11)
「タナボタ的な感じでプレーオフでしたね。先週休んでテレビを観ていて、翌週に優勝争いが出来るとは思っていなかったです。今日も朝はクラブを握らずにスタートしたし、一緒に回る二人に迷惑がかからないようにと思ってました。スコアを伸ばせたので頑張ったと思います。とりあえず11アンダーで上がれて上出来です。次は正規のラウンドで勝てるようにしたいです」。

馬場ゆかり (4位:-10)
「前半の最後に3連続ボギーしちゃって、後半は練習だと思っていたら5連続バーディー。上もスコアを落としていたのでチャンスがあるかなと思って。最後まで全部取りたかったですね。(最後のバーディーパットは)自信があったけど、思ったより前にいかなかったですね。でも自分を責めずにプラスに考えて、いいゲームが出来たと思います。ショットもパッティングも良くなってきたし、まだ不安もあるけど自信に変えていきたいです」。

森田理香子 (5位:-9)
「3日間通じて、パットが良ければ本当にいいとこまでいけたと思うけど、今日は4パット(2番ホール)したりとか、チャンスに付いても入れられなくて…。全然イメージが湧かなかったです。でもその中でもショットは良かったので、ピンに1mくらいに付いてくれたのでアンダーで回れました。ショットは良くなってきたし、これからの課題はパットなので、来週から新たな気持ちで頑張りたいです」。

成田美寿々 (6位タイ:-8)
「(優勝した翌週にこの成績)すごい、やりきった感があります。今日はドライバーはそんなに振ってないけど、いつもと同じくらい飛んでくれて、方向性も良かったので、チャンスで全部決められました。(優勝した翌週に)みんな予選落ちしたりしてたので、それだけはしたくなかったので。今日は調子自体は良くなかったので、あまり上を意識しなかったのがよかったです」。

ポーラ・クリーマー (6位タイ:-8)
「今日はショットが全体的に良かったし、パッティングも良くなったのでたくさんバーディーが取れて、いい一日でした。体調も良くなったし、来週の台湾での試合に向けていい形で一日を終えられてよかったです。昨日もうちょっと良ければ優勝争いに絡めたかな。今日は組合せにも恵まれたし、日本に来るとたくさんのファンが来てくれるので嬉しいです。来年も日本に来たいと思います」。

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